9日午前8時、自民党本部で開かれた「農業構造転換推進委員会」。自身を支持しなかった自治体の道路予算を「大幅に削った」とする発言などで連日厳しい批判を浴びている簗和生農林水産大臣が冒頭で挨拶に立ったが、その内容を巡り、同党の鈴木宗男参院議員が立ち上がって詰め寄り、簗農水大臣がその場で謝罪に追い込まれる一幕があった。
【映像】「上月さん! 上月さん!」→“説教”の瞬間(実際の様子)
冒頭、簗農水大臣は「食料安全保障を確立していく中で、必要な予算については確実に勝ち取る」と今後の農林水産行政に向けた決意表明を述べた。自身の疑惑や国会での混乱については一切触れることなく、「現場重視の農政を展開して、皆さんと連携して前に進めてまいります」と挨拶を締めくくると、会場からは拍手が起こった。
■「人としての矜持を問われてんだよ!」鈴木宗男氏が突如一喝
しかし、その直後だった。鈴木議員が突如立ち上がり、司会を務めていた上月良祐参院議員に向かって声を張り上げた。
「上月さん! 上月さん! 上月さん! ちょっと、大臣、これ親切で言うんだけどね、あなたは今耳目を集めているわけだ」
簗農水大臣が「はい」と短く応じると、鈴木議員は語気を強めた。「まず冒頭に、『お騒がせしてます』だとか『しっかり説明責任を果たしてやってまいります』というような挨拶があって然るべきじゃないかな? 決意表明の前に、人としての矜持を問われてんだよ!」
司会の上月氏に対しても「あんたも司会やってるなら、そこら辺は注意するぐらいじゃないと」と苦言を呈すると、会場内の他の議員からも「そうだ」と賛同の声が上がった。
鈴木議員の説教は止まらない。「みんなそうじゃないか、マスコミの人も来てるんだし。みんなあんたを応援しようと思ったって、ただ決意表明だけじゃ応援できないんだよ。もっと人としての矜持を考えなければね。あんたが5日の所信表明が終わった後のぶら下がりでね、あれを最初にやっとけば何でもないんですから。ちょっとしたボタンのかけ違いなんだよ。だから真摯にね、やっぱり言えば理解してくれる人はいるわけだから」と語気を強めた。
「今大事なのはそこなんだよ。決意表明はいいんだ」と諭すように続けた鈴木議員は、「人としての心構えというものをね、しっかり持って対応した方がいいと思う。誰か異論あるなら言ってください」と会場に呼びかけた。出席者から「ありません」との声が上がると、たまらず簗農水大臣がマイクを握り直した。
■たまらずマイクを握り直し謝罪
