過去に複数回の110番通報とトラブル
警視庁は防犯カメラの映像と携帯電話の解析から三浦容疑者の足取りをたどった。一方で、室賀さんが亡くなった場所は特定されていない。警視庁は殺害現場は自宅と見ており、殺害にも関わった疑いで調べている。
警察は三浦容疑者と室賀さんを事件発生前から知っていた。今年3月から7月までに、110番通報が3件、相談が1件あったためだ。110番通報したのは、いずれも三浦容疑者だった。
3月11日、「彼女とけんかになった」との通報を受け、練馬署員が部屋に駆けつけ、2人に口頭で注意した。避難の勧めには応じなかったため、その夜は別々の部屋で過ごさせている。
警察はその後も三浦容疑者に定期的に連絡を入れたが、三浦容疑者は「トラブルはありません」と答えていた。
しかし5月23日、再び「知人女性から殴られた」と110番通報が入る。このとき口頭で指導を受けたのは室賀さんだった。署員は室賀さんをアルバイト先まで送って2人を引き離した。
6月16日にも三浦容疑者から口論になったと110番通報があった。指導を受けたのはこのときも室賀さんだった。実家に帰ると話した室賀さんを東京駅まで送り、新幹線に乗るところまで見届けた。しかし、室賀さんはすぐに練馬の部屋へ戻っていた。
6月、警察は経過を確かめるため三浦容疑者に何度も電話をかけたが応答はなかった。7月3日になり、ようやく警察からの電話に応答した三浦容疑者は「一緒に住んでます」と話した。
この間、室賀さんは三浦容疑者に暴力を受けていることも知人に相談していた。知人は警察に行くよう勧めたという。
7月21日、警察に相談したのは実家にいる室賀さんの母親だった。「娘が彼氏に殴られて病院に行くと言っている」との相談を受け、その日のうちに練馬署員が本人から話を聞いた。室賀さんは「7月19日に、彼氏に鼻を叩かれた」と、鼻の骨が折れ全治4週間のけがを負っていた。
知人は今どこにいるのかを尋ねていたが、室賀さんは三浦容疑者と同じ部屋にいると答え、お金や通院の事情があると知人に伝えていた。
母親は東京に呼ばれ娘を引き取るが、室賀さん本人は交際を続けたいと話していたという。それでも被害届は出され、9月2日、三浦容疑者は傷害の疑いで書類送検された。ところが、室賀さんは再び練馬の部屋に戻っていた。
9月25日、警察は3人に近況を確かめている。電話を受けた母親は「娘はすでに練馬の家に戻っています。娘とは頻繁に連絡を取り合っています。交際相手とも仲直りしトラブルもなく仲良く暮らしています」と話し、室賀さんも訪ねてきた署員に「トラブルはない」と答えた。三浦容疑者も電話で「あれ以降トラブルになっていない。もう連絡は必要ありません」と回答。警察はこれをもって相談への対応を終えた。9月28日のことだった。
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