■高市総理「外を出歩くより事案の整理を」
これに対し高市総理は、「大変申し訳ないと思っております」と陳謝した上で、視察取りやめの背景について「もしかしたら私の責任かもしれません」と切り出した。
高市総理の説明によると、簗農水大臣は直前の連休中に地元の自民党栃木県連のセミナーや被災地の視察などを予定していたという。しかし、一連の不適切な発言と対応を重く見た高市総理は、「今、外を出歩くよりも、しっかりと事案の重要性を捉えて自分で整理し、もう少し包括的に私にも説明してほしい。国会に対してもきちんと説明をしなきゃいかんよ」と指示したことを明かした。「そういったこともあって、国会できっちりとご説明ができるようにということで、全てキャンセルをして準備をしていたんだろうと思います」と、視察中止に至った経緯を説明した。
さらに高市総理は、簗農水大臣の起用理由についても言及。「私には任命責任があります」とした上で、「今回の内閣を作るときに、とにかく一人ひとりの政策構築能力を最重視しました。笑われるかもしれないけれども、自民党議員全員にアンケートを出し、一番問題意識を持っている政策課題、自分が本気でやりたいと思っている政策分野なども聞き、それを全部読んで、今回は簗さんに農林水産行政を任せようと。そういう強い思いで選びました」と述べた。
その上で、高市総理は「そういう意味では、『何かスキャンダルが出ました、今追及を受けてます。だからばっさり切り捨てて』という状況にはないんです。政策能力はちゃんと発揮してほしい」と現時点での更迭を否定。一方で、「でも、仮に違法性のあるようなことがあれば、その時に私は躊躇はいたしません」と強い口調で明言した。現状については「今は全体像が見えません。そして、本人も違法性については明確に否定している。だから、もう少し説明責任を果たさせてやってください」と理解を求めた。
簗農水大臣をめぐっては、自身を支持しなかった自治体の道路予算を「大幅に削った」とする発言や、予算配分への介入をほのめかした問題で批判が相次いでいる。この日の予算委員会では、公明党の中野洋昌議員が高市総理の任命責任を追及した際、高市総理が「あれが事実であるとしたら本当に不適切なもので、本当にダサいと思います」と述べる場面もあった。さらに、民主改革の会の山岡達丸議員からは選挙期間中の「シャトルバス送迎」に関する公職選挙法違反疑惑を追及され、選挙管理委員会への事前確認をめぐり「虚偽答弁」のヤジが飛ぶなど、国会は荒れ模様となっている。「違法性があれば躊躇しない」と高市総理が明言したことで、疑惑の解明と野党側の追及はさらに激しさを増しそうだ。
(ABEMA NEWS)
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