■選挙結果と“予算削減”過去の研究も
さらに中室氏は、米コロンビア大学教授の平野茂雄氏の研究を紹介。当時の中選挙区制時代に、特定の国会議員が死亡し、その選挙区の与党議員が1人減少した際、選挙結果が「僅差」だった地域に限り、予算が減少していたことが明らかになったというものだ。
中室氏は「今回の簗大臣も、小選挙区では負けて比例で復活しており、その前も僅差という、非常にギリギリの選挙区だった。さらに、予算が減っている金額のボリューム感も平野氏の研究データと非常に似ている。もしかしたら全国で他にもこのような“予算カット”問題が起きているのではないか。平野氏の研究は92年以前のデータを使っているので、もっと最近のデータを使って本当にこういうことが起きていないかということを調べた方がいい」と懸念を示した。
その上で、「国民から見て社会的に利益の高いところではなく、選挙における政治的リターンの高いところに予算が使われているのだとすれば、それは広く国民の利益に反すること。そこをちゃんと検証すべきだが、議論の方向性が公職選挙法にずれてきてしまっているのは違和感がある」との見方を示した。
(『わたしとニュース』より)
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