
ウナギをより安く提供するための新たな取り組みが始まります。その最前線を取材しました。
ウナギの餌が値上がり
ふっくらした肉厚のウナギ。実は今、手が届きにくくなる可能性があるといいます。
その理由は、餌(えさ)の値上がりです。年間300トンのウナギを出荷する養殖事業者が、厳しい現状を明かしてくれました。
日鰻 山田賢一社長(63)
「4月に10%ぐらい上がった。今月1日からは20%上がっている。餌の種類によっては30%上がっているものもある」
ウナギの餌には、栄養効率が良く、食いつきも良い魚粉が70%以上使われています。
世界最大の生産量を誇るペルー産の魚粉の価格は年々上昇を続けていて、現在は1トンあたりおよそ4000ドルにまで迫っています。
原料となるカタクチイワシが、海面水温が高い状態になる「エルニーニョ現象」の影響で不漁になっていることが主な要因です。
山田社長
「この1年で3~4割、餌代が値上がるということは、それだけウナギの製造原価が3割4割跳ね上がる。消費者の皆さんが高いウナギを買わざるを得なくなる」
魚粉不使用の餌を開発
そこで現れた救世主が“魚粉を使わない餌”です。魚粉なしでは実現不可能だと言われていたウナギの餌を大豆ミールやチキンミール、イカミールなど別のタンパク質に置き換えることで補っています。
フィード・ワン 水産飼料部
橋本公浩部長(61)
「魚粉が配合された餌と同等の摂餌性が確保されたことが大きな成果。結果的に(ウナギの)成長倍率を同等まで持ち上げることができた」
価格も従来の餌より3割ほど抑えることができる見込みで、年内に本格的な販売を目指すといいます。
8月からいち早く魚粉なしの餌を与えている日鰻では、すでに育ったウナギの出荷も始まっています。
山田社長
「身質も柔らかく、くさみや雑味もなく、非常においしいふっくらとしたウナギに仕上がっている。魚粉を使わない餌に変えることで、4割以上値段(製造原価)が下がる計算。大きな曲がり角に来ている」
(「グッド!モーニング」2026年10月16日放送分より)
この記事の画像一覧
