■「全部含めて『しゃあなしだな』」
しかし、事故によって日常は一変した。東京から地元・熊本へ戻った銀次朗を追い、サキさんも移住を決意した。その理由についてサキさんは、「銀ちゃんと離れることになるだろうなと思ったら、そっちの方がつらくて。『それなら銀ちゃんと一緒にいた方がいいね』みたいなのを親と話して熊本に来ました」と明かす。さらに「私は埼玉で普通に働いていたんですけど、全然仕事にならなくて。例えばカップルを見たら比べちゃうし、何も知識がなくて。何かあった時に怖いなと思って、最低限の知識を取っておこうと思って(介護の資格を)取りました」と、自ら資格を取得した経緯を振り返った。
熊本に移ったサキさんは、銀次朗を支援していた会社に就職。現在はヘルパーとしても銀次朗の生活を支えている。
だが、介護の現実は決して平坦ではない。夜間も訴えが続いて深夜2時まで眠れず、朝5時には目が覚める日々が続く。「正直、『もう無理』ってなるし、全部やらなきゃいけなくて。家事をやっている時もブーブー言ってくる時に『あー』とはなるけど、『別れよう』とはならなくて。そういうのも全部含めて『しゃあなしだな』みたいな」と、飾らない本音を語る。
そんなサキさんの献身に、兄の優大も「俺だったらとっくに逃げ出しているもん。サキちゃんはそれをしていないから、もうそれだけでリスペクトだし、僕たちがサキちゃんのことを一番に考えてあげないといけない」と深く感謝している。
主治医からは劇的な回復の可能性は低いとされているが、サキさんは希望を捨てていない。
サキさんは「最近ちょっとずつ喋れるようになってきたり、元々の銀ちゃんらしさが出てきたので、それを引き出したら、もうちょっと銀が出てくると思っていて、それを目標にしています」と日々の変化を語り、さらに「最終目標は銀ちゃんとディズニーに行くことです。連れて行っちゃえば、なんとかなりそう」と、これからの夢を口にした。
(『ABEMA NEWS』より)
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