
気象庁は16日0時40分ごろ、千島列島で地震の規模を示すマグニチュードが9.9という巨大な地震が起きたとして、緊急地震速報を発表しました。
【画像】原因は異なる震源で計算…M9.9と過大に推定『緊急地震速報』発表直後に取り消し

これは、マグニチュード9.0だった東日本大震災の約30倍ものエネルギーを示しています。
影響を受けたのは、新幹線でした。

JR東海によりますと、緊急地震速報を受信すると、自動的に変電所からの送電を停止する仕組みがあるため、一時的に運転を見合わせたということです。
宮城県石巻市では、秋の高校野球東北大会の真っ最中。ここでも警報音が鳴り響きます。
試合は、しばらく中断しました。
場内アナウンス
「津波の情報もないようですし、地震の揺れも落ち着いていますので、まもなく試合を再開したいと思います」
気象庁は、午後0時48分、運用開始後、初となる“警報の取り消し”を発表。震源は、カムチャツカ半島付近でマグニチュードは6.9だったとしました。

大船渡市民(60代)
「マグニチュード9.9は、3.11の大船渡にきた地震より大きい。精神的にダメージを食らうお年寄りもいる。間違いで、すみませんで済まない」
午後2時、気象庁は、1回目の会見を開きました。
疑われたのは、サイバー攻撃による誤送信です。
気象庁の職員
「私が聞いているところでは、実際、システムにアタックとなったサイバー攻撃があったという情報は得ておりません。サイバー攻撃はないです」

さらに、夕方、2度目の会見を実施。なぜ、過大な推定をしたのかについて説明しました。
気象庁の職員
「本来、マグニチュードの計算と、震度の予測に用いた震源は同一である必要がございますが、今回の地震は、これらが異なりました」
気象庁の説明によりますと、実際の震源地とは、別の場所を震源地と推定し、地震の規模を9.9と過大に推定。さらに、そのマグニチュードをもとに、なぜか別の場所を震源として、震度を予測したため、広い範囲で警報が出されたということです。

気象庁の職員
「緊急地震速報は、すべて全自動で、観測したものを自動に送信して、それを気象庁に集めて処理をして、発表させていただいておりますので、人為的なものというよりは、システム内の原因によって、このような結果になっていると考えております」

なぜ、異なるポイントで計算をしたのかは、「調査中」だとしました。
気象庁の職員
「大変、申し訳ないことになってしまったと考えています。観測網の一番端からの距離が、これほど離れたところの地震に関して、その信任を決めるべきかどうかということも含めて、今後、見直しを進めていかねばならないと考えています」
また、スマホの通知が出なかったNTTドコモは、今回の緊急地震速報によって不具合が発覚したとし、「不正アクセスによるものではない」としています。
気仙沼市民
「げた蹴り上げて表裏出て、天気予報するのと違う。地震の場合は、逃げるとか、いろいろある。今後、ないように気を付けてほしい」
釧路市民
「誤報でも鳴らした方がいいと思う。取り消すやつは、音を変えるとか、何かできないのか。あれは驚きます」
◆緊急地震速報は、自動で発表されるシステムですが、気象庁の説明によりますと、システム上で震源を2回間違えたことがわかりました。

1回目の間違いは、マグニチュードを算出する際に起きました。
気象庁は、本来の震源より、約680キロ離れた場所を震源と推定し、マグニチュードを算出したところ、9.9となったということです。
2回目の間違いは、震度を予測するときに起きました。
本来は、マグニチュードを算出した所と同じ場所で計算しないといけませんが、今回は、南西に約1000キロも離れた場所で、震度を予測してしまいました。
その結果、『千島列島を震源としたマグニチュード9.9』の巨大地震が起きたことになり、北海道から中部地方にかけて広範囲で、緊急地震速報が出されました。
気象庁は「震源が日本から離れていて、観測地点も少ないため、誤差が生まれるのは、やむを得ないと考えているが、今回は、その誤差が非常に大きかった」といいます。「明確な原因はわかっていない」ということで、引き続き、調査を続けるとしています。
