【違法ヤード】自動車窃盗・薬物製造…跡継ぎがいない農地を転用「夜遅くまで騒音が」「農機具が盗まれた」近隣住民も困惑

(3/3) 記事の先頭へ戻る

覚醒剤も製造か…跡継ぎがいない農地→違法ヤードに?

 静岡県・富士市にあるヤードでも事件は起きた。敷地に置かれたコンテナ。その中で作られていたとされるのは、覚醒剤を含んだ錠剤だった。

 神奈川県警によると、関係先から見つかった錠剤は約5万錠のほか、覚せい剤約32キログラム、コカイン約800グラム。錠剤は高級ブランドのロゴやアニメキャラクターのデザインだった。錠剤を打ち出す機械も押収された。販売する目的で、覚せい剤の錠剤を製造した疑いで再逮捕されたのは、イラン国籍の男3人。警察はイラン人グループが全国に複数の拠点を持ち、薬物の密輸・製造・密売をしていたとみて、調べている。

 ヤードがあった場所は畑の中の一角で、近隣住民に話を聞くと「全然分かんなかった」「あんなところ通る人は田んぼを植えたり、何かするぐらい。ほかに通る人いない。あそこで覚せい剤作ってたって後からみんな知った」といった声が聞かれた。

 高い壁の中で何が行われていても、外からは分からない。現在、全国に登録されている自動車解体業者は約4100件、その多くが正規に営業を行なっている。だがその一方で、無許可の違法ヤードが乱立し、犯罪の温床となっている。

 加藤氏は「茨城県などは県警が把握する正規のヤードを約300件としているが、違法なものを加えると500を超えると言われている」と説明。盗難車と知りながら賃料を受け取れば、土地を貸した側が罰せられることもあるという。

 しかし農機具を盗まれた男性はこう言う。「ちょっと車で走れば、もうヤードばっかり。ここら辺は私もそうだけど、老人化。そこらへんもみんなそう、普通のところはなかなか(土地が)売れない。買ってくれる人なんかいない」。後継ぎがいない農地、買い手のつかない土地がヤードに変わっていく…。

 またヤードでは、敷地内の廃棄タイヤの火災も発生。環境省によると、2025年9月までにヤードに関する1年間のトラブル発生件数は275件にのぼるという。主な内訳として最も多いのは騒音・振動で103件で、飛散・流出が44件、火災35件、水質汚濁が30件と続いた。

(『ABEMA的ニュースショー』より)

この記事の画像一覧
こんな記事も読まれています
この記事の写真をみる(11枚)
このまま画像を見る
続きは広告を見た後にご覧いただけます
クリックして広告を見る