——本作で『青春ブタ野郎』シリーズは完結を迎えて、高校生から大学生になった咲太も徐々に大人になっていくわけですが、リアルタイムに見てきた若い視聴者も大人になっていきます。『青春ブタ野郎』シリーズ全体を通じて、高校生や大学生の心情にとても寄り添った作品だと感じているのですが、瀬戸さんが考える「大人になること」とは、どういうことか伺えればと。
瀬戸:『青春ブタ野郎』シリーズで描かれることもひとつの正解であると思いますが、それだけではない気もしていて。すごく考えてみたのですが、たとえば簡単なことですと、働いてお金を得ていくことも大人になることだと思いますし、それは人に対して何かをしてあげることで役に立つということで(対価を得られるので)そのためには相手がどう思っているのかを考えてあげることが必要だと、どんどん繋がっていきますよね。
大人になるということ、何かをするということは、そうやって紐でどんどん繋がっていくのでひと言で言うのが難しいなと改めて思いました。もし自分が伝えてあげるときは、1個ずつ紐解いていくと思います。
——何かをすることで誰がどう思うのかということまでちゃんと考えて行動するということは、大人であることだと思います。
瀬戸:たとえば「自分のことだけじゃなくて周りのことを見られるようになることが大人だよ」と、そのときの私が思っているとしたら、なんで? という疑問にも答えつつ「相手が嫌な気持ちにならないためだよ」「自分の意見は相手にもわかってもらっていたほうがいいし、我慢することが必ずしもいいことではないから」というように繋いでいって……本当にひと言で表すことが難しいと感じましたが、いろいろ内包すると思いやりのある素直さ(を持つ)ということでしょうか。
——すでに大人の身としても、忘れないようにしたいことですね。ありがとうございました!
大人の階段を登っていく咲太たちが、どのような結末を迎えるのか。ぜひ劇場で確かめてみてほしい。
取材・撮影・テキスト/kato
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