高い塀の向こう側では何が行われている?
ABEMA的ニュースショーが向かったのは、長野県・上田市で19年前からヤードを営む株式会社アクセルだ。同社の宮澤幸徳氏が、実際に敷地内を案内してくれた。
「外に置いてある車は全部廃車?」と問いかけると、宮澤氏は「そうです。100台ぐらい、解体待ちの車」と説明。なかには「タテグロ」という愛称で親しまれる、3代目日産グロリアといったクラシックカーも置かれていた。「これは解体する部品を取って、ユーズドパーツとして国内で売れる」(宮澤氏、以下同)
自動車解体業の収益は、解体される車体から出るパーツの売却益だという。「やはり一番は輸出。当社で取引があるのは何カ国か。一番多いのはドバイとシャルジャ首長国(UAEの首長国の1つ)の2カ国。ただ、ホルムズ海峡が戦争によって開放していないので、今ドバイに送るにはちょっと手前で降ろして陸路で行くっていう手段になってしまっている。ちょっと本数は減ってしまった」と語った。
では、一体どのように解体して輸出しているのか。「一番分かりやすいのが、そこに今日半分に切られた車が何台かある。これはハーフカットといって、この状態で部品として海外に輸出する。1つの商品になる」と説明。車の運転席から前の部分だけ残して切断された車が、この状態で売れるという。
さらに「これはノーズカットと呼ばれるもの」と紹介して「世界中どこの国でも多いのはフロント事故。だから圧倒的にフロントの部品が必要になるので、こういったノーズカットが海外で売れる」と語った。
そのほかセット売りできないエンジン、ラジエーター、サスペンションなどは、各パーツに分けて輸出されるという。宮澤氏はパーツが詰め終わったコンテナを見せてくれた。約12メートルのコンテナいっぱいに詰め込まれた解体パーツ。これを世界中の人たちが待ち望んでいるのだという。
「やはり日本では車は自国生産しているので、走行距離10万キロいくと、もう廃車みたいなそんなイメージがあると思う。海外では『走れるうちは使う』という文化がある。海外の人から見たら(部品は)みんな宝」
処理工程を省いて輸出する違法業者の実態
