高い塀の向こう側で何が?犯罪やトラブル多数の“違法ヤード”がなくならないワケ「盗難車であろうと利益になれば聞かないで買う」正規業車が証言

(3/4) 記事の先頭へ戻る

処理工程を省いて輸出する違法業者の実態

 ただし輸出にはさまざまな処理が必要になる。「ハーフカット車両も日本から出す時、エアバッグを展開処理して、わざと爆発させている。そうしないと違法になっちゃう」。

 「ただこれも展開しないで送るとその分高い」と無許可の業者はその工程を省いて輸出するという。

 また、フロンガスやオイルの処理にも費用がかかる。「違法ヤードで解体されるのは、フロンなど全部配管とか切っちゃって。大気開放しちゃってるのとかも見たことある」。

 ヤードでのタイヤの火災については「どうしてもタイヤを我々が処分する時にお金がかかってしまうので、経営が苦しい時は出さないでってなっちゃう。そうすると車には必ず4本ついてきちゃうのでどんどんどんどん増えて、作業の火花が飛んで引火してしまったり、大火災になる」として、そもそも違法ヤードならば日本のルールを守る気もないのだろうと語った。

 違法ヤードから深夜でも聞こえてくる音の正体については「時間給ではなくて(解体)1台いくらっていう給料の支払い方がベース。やった分だけお金を払うよという。その人たちも国の家族にお金を送りたいので、1台でも多く解体したい。夜までもやるっていうハングリー精神」と解説した。

 宮澤氏と取引のある中古車や中古パーツの輸出販売会社・KBトレーディング代表のカーン・バシール氏は「トヨタとホンダ、スズキはいつも一番人気。チャイナパーツはダメ。ジャパニーズパーツ、エブリシングベスト(日本のパーツはすべていい)」と話した。

なぜ違法ヤードはなくならない?
こんな記事も読まれています
この記事の写真をみる(17枚)
このまま画像を見る
続きは広告を見た後にご覧いただけます
クリックして広告を見る