
企業だけでなく、自治体のウェブサイトも突然見られなくなりました。世界中が混乱している「PHP」問題。影響は、どこまで広がるのでしょうか。
世界が混乱「PHP」とは?
70代
「飲食店で行きたい店があり、(サイトが)見られなかった」
50代
「(企業に)問い合わせしたいと思い(サイトを)見たら開けなかった。大丈夫かなという心配はある」
PHPを巡って、世界中が混乱しています。高市早苗総理大臣も、自身のホームページを一時停止する事態に…。
高市総理大臣
「各社ウェブサイト大丈夫でしたか?うちは遮断しました」
PHPは企業のホームページやオンラインショップなど、ウェブサイトの構築や運用に使われているプログラミング言語。いわば“コンピューターにやりたいことを伝えるための言葉”です。
例えば、私たちがインターネットで検索をすると、サーバーが必要な情報を抽出し、検索結果が表示されますが、この“橋渡し”を担うのがPHP。情報が私たちに伝わるよう、処理してくれます。
そのPHPに、今回“欠陥”が見つかりました。
放置すると、外部からサイトを乗っ取られたり、情報が盗み出されたりする恐れがあるそうです。
企業も自治体も“一時停止”
そして、問題を大きくしているのが、このPHP。世界の実に70%近くのウェブサイトで使用されているということ。
サイバーセキュリティーに詳しい
IIJ技術統括部長 堂前清隆さん
「あらゆる会社で、1つや2つはPHPを使ったシステムがあるだろうと」
各国は、政府レベルで注意を呼びかけています。
FBI(アメリカ連邦捜査局)
「PHPに、重大な脆弱(ぜいじゃく)性が確認された」
イギリス 国家サイバーセキュリティーセンター
「各組織に、直ちに措置を講じるよう強く求める」
木原稔官房長官
「PHPを使用したウェブサイトを運営する事業者等におかれましては、速やかに修正パッチ(プログラム)適用を進めることを推奨します。例えばウェブサイト等を一時的に停止させることも、リスクを低減させるために有効な対策のひとつであると考えています」
気象庁のホームページには「緊急メンテナンスのため一部コンテンツが閲覧できません」と書かれています。
日本では省庁や自治体のみならず、数多くの企業が、一時的にサービスを停止するなど対応に追われていますが…。
株価にも…影響どこまで?
この問題、最近相次ぐ企業や組織へのサイバー攻撃と、何か関連はあるのでしょうか?
堂前さん
「9~10月、非常に多くの情報漏洩(ろうえい)が起きているが、現時点では今回問題になったPHPと関連するか、証拠は出ていない」
では、PHPショックはどこまで影響が広がるのでしょうか。
堂前さん
「早い会社で、21日午後11時に“対策版”が公開されてから、30分くらいでサービスを再開したというところもございました。一方で、本日もまだチェック中の会社もあるようです。場合によっては数日くらいかかるかもしれないなというのもあります。中には、最近ちょっと“さびれている”サービスとか、これを復旧させるために多大な労力を費やしても割が合わないということで、この機会にサービス終了してしまうといったものもあるようです」
日経平均株価は、PHPの脆弱性が指摘されたことなどから、AI関連株を中心に値を下げ、終値はおよそ2カ月半ぶりに6万3000円台を割り込みました。
(2026年10月22日放送分より)
この記事の画像一覧
