
北海道で22日、今シーズン初めての初雪が観測されました。冬本番を前に、道内では灯油が過去最高値を更新する事態になっていて、住民からは不安の声も上がっています。
【画像】北海道で初雪“冬の必需品”灯油が過去最高値…値上がり背景は?政府支援へ
“視界奪う雪”気温も急降下

この秋一番の寒さ。とは言うものの、景色はすっかり冬です。札幌市街へと続く国道沿いにある中山峠では、今シーズン初めての雪となりました。視界も奪われるほどの激しい雪。除雪車の後ろにはライトを付けた車が連なっていました。
吉本湧生我
「道の駅の駐車場です。吹雪いていて、とても寒いです。駐車場は白一色に染まっています。雪が積もりました」
男性
(Q.タイヤ交換は)
「昨日、スタッドレスにした。来る予定だったから」

21日と比べ、日中の気温は10度ほど低くなりました。原因はオホーツク海で低気圧が急速に発達して、強い寒気が北海道をすっぽりと包み込んだから。そのため、各地で初雪とは思えない降り方となっています。
香山芽郁
「辺りは一面真っ白です。本来こちらには石北峠という名前が書かれてますが、雪で全く見えなくなっています」
雪は稚内や旭川の平野部にも降りました。
冬の“必需品”が過去最高値

“突然の冬”に準備も急ピッチで。ただ、今年は去年と違うこともあります。この時期、北海道で暮らすには欠かせない灯油。その値段が1リットル約160円と過去最高を更新しています。
住民
「去年130円台だった。かなり値段が上がったけど、まだ値上がりするかと心配。まだ灯油が入っているけど、今回お願いした。いつもは12月にお願いしていた」
売る方にとっても、これほどの値上がりは30年やってきて初めてだといいます。もちろん住民にとっても。
住民
「年金生活者には、ほんの少しの値上がりでも響く。お風呂に1日おきに入っていたのを2日にするとか工夫して。去年より使う量は減っている」
旭川市にある高齢者施設では、室内の温度はボイラーを使って調整しています。考えているのは、どう灯油を節約するか。

旭川のなか園 小泉真弓統括施設長
「こちらの事務所も基本的には暖房は入れず、共用部分からの熱がありますので。職員それぞれがひざかけを使ったり、カーディガンを着たり。ちょっと寒いんですけれども」
年間の灯油使用量は約12万リットル。今年は600万円ほど負担が増える計算です。
値上がり背景は?政府支援へ
そもそも、なぜ灯油価格が高騰しているのでしょうか。石油の流通に詳しい専門家は。

桃山学院大学 小嶌正稔教授
「海外の灯油の値段が上がることで、品物が調達しにくくなる。それならば事前に調達しておこうという形で、(商社などが)手元に灯油を備蓄している状態」
また、小嶌教授によると、北海道で使われる灯油は、商社を介した海外産の仕入れが多く、中東情勢の悪化などによる世界的な価格高騰の影響を受けやすいことも一因だといいます。

政府は、来月から海外産と国内産との差額に補助金を支給するなどの対策を打ち出しました。灯油の必要量は確保できているとして、スムーズな供給を目指す考えです。

桃山学院大学 小嶌正稔教授
「総量がきちんとしていれば価格は必ず下がっていく。長期的に考える必要はない」
