岩塩坑に現存する最古の礼拝堂の1つとされる「聖アントニオ礼拝堂」を見た富澤は「全部削ってんだ、これ。手彫りだよ、手彫り」と驚き、「信仰心っていうのはすごいもんだね」としみじみ語った。番組によると、坑夫たちは地下での危険な作業の中、祈りの場としておよそ60個もの礼拝堂を作り上げたという。
しかし、芦田が見たかった礼拝堂はここではなかった。延々と続く階段を下り、採掘の際に天井や壁を支えるために丸太を組み上げた木製の骨組み「カシュト」の巨大空間を抜けた先、地下約100mにあったのが、ヴィエリチカ岩塩坑で最大級の広さを誇る「聖キンガ礼拝堂」だった。バルコニーから礼拝堂を見下ろした富澤は「ちょっと何これ…」と絶句し、「ちょっと想像の、数千倍すごい」とつぶやいた。伊達も「何これ。何ここ? これ」「地上にあってもすごいじゃん、これ」と興奮を隠せない様子だった。
この礼拝堂は、もともと地下にあった巨大な岩塩を掘り進めて空間を作り、その表面をさらに細かく削っていくことで、階段や床、祭壇、彫刻や装飾を生み出したもので、すべて人の手で削って作られている。床に降り立った伊達は「全部が岩塩ですよ、皆さんこれ。全部が岩塩」と繰り返し、「その道のプロというか、彫刻家みたいな人たちじゃないと、こんな上手に作れないですよね」と話した。ところがミハウさんは「実は、この礼拝堂は、岩塩坑で実際に働いていた、3人の坑夫によって作られました」と明かし、「岩塩を掘っていく中で掘削の技術が上達していき、彫刻や装飾を掘ることができるようになったんです」と説明。伊達は「えぇーっ!素人だ!」と驚き、富澤も「掘ってるうちに上手になったってことでしょ」と目を丸くした。広さおよそ1000平方メートルに及ぶこの礼拝堂は、優れた彫刻技術を習得した3人の坑夫がおよそ70年間かけて掘り進め、完成させたものだという。
壁に彫られたレオナルド・ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』のレリーフを見つけた伊達は「この遠近法とかさ、この絵ってほら、すごい絵じゃない、実は。これを手彫りで彫るって…」と言葉を失い、富澤は「愛菜ちゃん、来ないとダメだ!」とカメラに訴えた。さらに通訳の舘さんが頭上のシャンデリアを指さし「これも塩でできてます」と伝えると、伊達は「あぁ、これも岩塩!」とびっくり。富澤も「塩の結晶だ」と見入り、伊達は「なんだよこれ。いや、ちょっとすごすぎるな」と感嘆した。この礼拝堂では完成から100年以上が経った今も、クリスマスなどのミサやコンサートが開かれ、現役の礼拝堂として大切に使われているという。
VTRを見届けた芦田は「いやぁ、羨ましかったですね! めちゃくちゃ良くないですか、ヴィエリチカ!」と興奮気味に語り、「あれを人の手で作ったんだっていうのが、すごいですよね」とコメント。伊集院光も「炭鉱で言うところの落盤みたいなことがあっても困るから、事故がないようにお祈りはしたいと。『じゃあ彫っちゃえばいいじゃん』みたいな。3人だよ!?」と驚き、「なんかすごいね、人間って。あんなことできちゃうんだね」としみじみ語っていた。
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