■地雷メイクのシカ猟師「週2、3回は猟に出る」
旭川市にあるジビエ料理を楽しめるコンセプトカフェ「あにまりあ」。この店のオーナーを務めるのが、今年2月にハンターとしてデビューしたばかりの“地雷系猟師”ハンターちゃんだ。新人ながら多い日には1日で5頭のシカを仕留めるという。知人の猟師に誘われたことをきっかけに、狩猟免許を取得した。
ハンターちゃんは、猟師になった経緯について、「もともと山に入っていて、小さい頃から山菜を採ったりしていた。シカ肉も大好きで、猟師さんから『だったらハンターになってみれば』ということで、ハンターになった。週に2回から3回ほど猟に出ている」と語る。
シカが急増している状況に対しては、「農業や森林被害に加えて、山の生態系が崩れているのを間近に見て感じている。そのためリアルな現状発信と、ジビエの魅力を伝えている。シカはメスが1歳になってから1頭産むため、倍々ゲームのように増えていく」と危機感を示した。
また、山の異変について、「山のバランスが崩れている。不嗜好植物といって、シカが絶対に食べない植物だらけの山もある。緑豊かに見えるが、そういう現実を見ると自然が崩れることに直結していると懸念している」と明かした。
実際に銃を持って狩猟を始めて感じたことについて、ハンターちゃんは技術の重要性を痛感したと語る。
「やはり技術力がすごく必要。全然狙ったところに当たらなくて、最初の頃は半矢(弾が命中したものの致命傷に至らず逃げられること)にしてしまったり、かわいそうな思いをさせてしまった。そこから、『もう一発で仕留めよう』と思うようになった」と振り返る。
また、「命をいただいて生きていると(意識が)かなり変わった。大人になってから、何トンと肉を食べていると言われているが、明日も生きたかった子たちの命をいただいているという思いで、『じゃあ明日も頑張ろう』という糧になっている」と語る。
そして、捕獲したシカの多くが食肉処理されずに廃棄されている現実に対し、「私たちの税金を使って燃やしている。燃やすぐらいだったら、有効活用して命の循環をさせていきたい。だけど、手に取ってもらえることが少なくて、そこがすごく心が痛い」と吐露した。
■「かわいそう」の批判と、人間が担うべき管理の責任
