2009年11月1日、新潟市でタクシー運転手の阿部次男氏(当時63歳)が刃物で殺害され、売上金が奪われた事件は、発生から17年が経過した現在も未解決のままだ。防犯カメラに記録されていたタクシーに乗った男が事件に関与したとみられているが、いまだ行方は分かっていない。
【映像】当時20代前半か…防犯カメラが捉えた“不審な男”の様子
阿部さんの妻は、事件現場に1年間、来ることができなかったという。「勇気がいります。複雑な気持ちになる。でも今は会いに行かないとなと」と話し、現場に花やビールを供えた。
「古町(繁華街)の方で(夫のタクシーを)呼んでくれて、いつも『阿部タクシーお願いします』って言われるぐらいみんなに大事にされて。なんでその日に限って飛行場の方のあっちの方に行ったんだろうと思って」(阿部さんの妻、以下同)
妻は、答えが出ない谷底で苦しみ抜いていた。2人の子どもが残された。「子どもたちって正直じゃないですか。涙流した時に、父親と母親の2人分やらなきゃダメなんだと。メソメソしてる場合じゃない。鏡を見て、やつれた顔を眺めている場合じゃない。顔なんてどうなったっていいやと思って。そうやってとにかく子どもたちに明るくするしかない」。
阿部さんは家族の前でも飾らない人だった。「内面外面って言うじゃないですか。それが全くない人。夫というより仲間でした。子供たちは友達。ゲームやっても一緒になってムキになって。負けてやればいいのに、子供に本気で勝つような無邪気さもありました」。
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