■「分断」と「愛」を対比させる「ベビーオバマ」の演説力
11月3日、テキサス州上院選で勝利したタラリコ氏は、集まった聴衆を前に感謝と決意を述べた。
「ここに集まってくださった皆さん、ありがとうございます。私たちはテキサスを取り戻しました。この世のどんな大金もテキサスの人々の力には敵わないことを証明しました。“分断の政治”は“愛の政治”には敵わないことを示したのです。すべての億万長者・兆万長者の大口献金者、この州やこの国のこの腐敗した政治体制を擁護するすべての者たちに、私たちはこうメッセージを送りました、『権力は民にある』と」
このスピーチについて、千葉氏は「演説に必要なすべてのことをやっている。間もしっかりとって、重要なキーワードがある。そして貧困地域での教師の経験や、家庭内暴力に苦しんできたという自身のナラティブも語っていて、より想いがこもっている点が素晴らしかった」と絶賛。
また、タラリコ氏が一部の元民主党議員から「ベビーオバマ」と呼ばれていることについて、千葉氏は「オバマ元大統領の勝利演説と、喋り方や間の置き方、繰り返し同じ言葉を使うところが似ていると思った。すごくしっくりくる」と話した。
さらに、タラリコ氏の言葉の選択に触れ「すごく素敵だと思ったのが、『“分断の政治”は“愛の政治”には敵わないことを示したのです』の部分。『愛の政治』っていい言葉ですよね。『分断』と『愛』が対比している。また『権力は民にある』を短く言い切って、そこから10秒の間をとる。おそらくこういった重要なワードは、事前にインパクトを残したいとタラリコ氏も考えて、そして空気を読みながら話しているのではないか」との見方を示した。
この「10秒の間」の最中にも、聴衆から大きな歓声が沸き起こっていた。
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