2015年に現役を引退し、現在は首の大手術を経て車いす生活を送る天龍源一郎(76)。日常生活の多くに介助が必要となり、施設で過酷な歩行リハビリに励む彼にとって、今も生きる最大の活力となっているのがプロレスだ。ABEMAエンタメの密着企画「NO MAKE」は、娘の紋奈さんと二人三脚で運営するプロレス団体「天龍プロジェクト」の興行現場に密着。後進の育成に情熱を注ぎ、リング上でマイクを握る天龍の姿を追った。
■娘・紋奈さんと二人三脚「人に忘れられることを一番嫌がっている」
2026年10月29日、東京・新木場。会場に到着した車から、娘の紋奈さんに抱きかかえられるようにして電動車いすへと乗り移る天龍の姿があった。天龍プロジェクトについて、天龍は「レスラーの育成と技術向上。頑張って向上していくためのキッカケだよ。登竜門みたいなものだよ」と語る。この日の役割を取材スタッフに尋ねられると、「そこで解説するの」と話す。
試合が始まると、放送席の天龍の解説に熱が入る。リング上で若手選手が激しい攻防を繰り広げると、実況の「並のレスラーだとあの動きに翻弄されて、自分自身が動けなくなりますけども」という言葉に対し、天龍は「ついていってる本田もスゴいよ。動けなくて戸惑って、リングの中で大の字になるのが普通なんだけど、ちゃんと動きに繋がってるのが本田アユムらしい」と、熱い眼差しで後輩たちの動きを分析した。
「父に休んでほしいという気持ちはあるか?」と取材スタッフから問われた紋奈さんは、「ないです」ときっぱり答える。「『よくこの年まで父親働かせて悪い娘だ』とか言われますけど、人に忘れられることを一番嫌がってるのは父だから、やっぱり人前に出ることが若さの秘訣のような気が私はしています。長生きしてるうちは頑張って働いてください」と父の背中を押す。
■車いすごとリング上へ「こんなんでギブアップしてたまるか」

