7月18日に開幕する、新日本プロレス真夏の祭典『G1 CLIMAX 26』のカードが発表された。G1といえば、新日下半期の勢力図を占う意味あいに加え、例年通りだと翌年の東京ドームでのメイン(IWGP挑戦権)まで続く最重要トーナメントだ。この期間だけはユニットも、タッグパートナーも関係なく「個」の力量が試される、そんな今年のG1の展望をブロック別に見ていこう。
Aブロック 棚橋弘至 真壁刀義 天山広吉(小島聡から変更) オカダ・カズチカ 石井智宏 後藤洋央紀 バッドラック・ファレ タマ・トンガ SANADA 丸藤正道
総当り戦ならではの意外性のあるカードが目白押しだが、Aブロックは「大本命の現IWGP王者オカダの足を誰がひっぱるか?」が焦点だが、ケガでの戦線離脱やタイトル戦線からの一歩後退など前半戦いいところが無かった棚橋と、同じくCHAOS入り後、個性を発揮できていない後藤、SANADA、丸藤も含め、全ての選手がオカダをターゲットにしてくることが予想される。
カード単体で見ると7月18日札幌のオカダ対丸藤、7月23日のオカダ対SANADA、7月25日のオカダ対後藤と前半3戦だけでも、妙な胸騒ぎを感じるマッチメーク。
今年の新日本最大のスキャンダル、「オカダ2億円プロジェクト」で木谷オーナーの寵愛を受け、4月の内藤戦の陥落から、僅か1ヶ月であっさりとIWGPを奪還し明らかに優遇されている今だからこそ、オカダの真価が問われる大会になりそうだ。
そしてもう一つ「最後のG1」発言を受け盟友、小島聡がエントリーを譲渡するという前代未聞の出場を果たした天山広吉。今年のG1にかつての夏男、天山がエントリーされなかったことは、ショック半分、現状を鑑みると「当然だと」いう声も多かったが、ある意味屈辱を増幅させ大会に突入する天山の「確変」にも期待したいところである。