これまで確執が報じられてきた小池百合子・東京都知事(64)と森喜朗・東京五輪組織委会長(79)が8月9日に会談した。一緒に記念撮影もするなど、「和解ムード」を演出した。2人は元々、自民党の同じ派閥「清和会」所属だったが、2003年に小泉内閣で森氏への断りもなく環境大臣に就任したことや、2008年に同様に断りなく総裁選に出馬したことなどが確執の理由として挙げられる。
東京都知事選の期間中も小池氏は五輪の予算が膨れ上がったことを批判。森氏は小池氏就任直後に五輪について「勉強していただきたい」と牽制した。それが、今回の会談後は「よく勉強されている」と森氏は小池氏を評するなど、悪化していた関係が「雪解け」してきたとも見られていた。また、小池氏に対して批判的だった丸川珠代五輪担当大臣(45)も、服をトレードマークの赤から小池氏と同じ「青いインナー+白いスーツ」にするなど、自民党と小池氏の融和ムードを演出した。丸川氏はこれは意図的なものだと後に説明したという。