8月21日に開催される『UFC202』で、宿敵ネイト・ディアスとの再戦が決定しているUFCフェザー級王者、コナー・マクレガー。

ディアスとの試合前の舌戦も相変わらずの盛り上がりを見せ、徐々に試合前の緊迫感が高まるこの時期だが、先日行われた『UFC202』のプレス向けカンファレンスで、マクレガーが新たなターゲットとして槍玉に上げたのは世界最大のプロレス団体WWEのスーパースターたち。

いきなりプロレスラーを挑発し始めたマクレガーに早くも「プロレス転向か?」など様々な憶測が巻き起こっている。

マクレガーが唐突に口火を切った発言は「ほぼ全てのWWEのレスラーはへっぽこ野郎ばかり、頭のおかしいアホばかり。マシなのはWWEの会長ビンス・マクマホンとトリブルHとザ・ロックだけ」というもの。このコメントに当然ながらWWEのレスラーたちは猛反発し、SNSでいきなり場外バトルが発生した。

ローマン・レインズは「オレの足くらいしかないちびっ子は黙ってな」、サシャ・バンクスは「ちょっと顔貸しなさいよ」、クリス・ジェリコは「オレのファイトは本物だ。お前のUFCでの決まりきった戦いとは訳が違う。赤っ恥かかせたろうか?」、カート・アングルは「面白いちびっ子だ、まずはデイナ・ホワイト(UFCの社長)のケツの下から顔を見せたらどうだい?」、ババ・レイ・ダッドリーは「カート・アングルにMMA野郎が「STRETCH THE PISS」=(小便固め)で瞬殺されるのにPPVでお金を払うぜ」。

新日本プロレスから移籍したAJスタイルズは「WWEにフェザー級があったら、コナーはボコられるね」と言った具合に、数多くのレスラーたちが反応。もはやひな壇芸人が、我先にとネタを披露する大会の様相を呈しており「まずはオレに言わせろ」状態。

中でも痛快だったのは「狂乱の貴公子」ネイチことリック・フレアーでコナー・マクレガーがフレアーのキャラをパクってると主張した上で「オレのスタイルをパクってキャリアをのうのうと過ごしてる奴がいるが、ロンダ・ラウジーやアンデウソン・シウバのような品の良さを期待しているよ。

もしネイト・ディアスにまた負けたら、ドルフ・ジグラーやブロック・レスナー、フィット・フィンレーあたりと一線交えてみたらどうかね。もっともドルフがコナーをボコボコにすることが出来ないと思うやつは、グーグルで彼の経歴を確認したまえ」と、「これぞプロレスラー」という味わい深いいぶし銀のコメントを寄せている。

コナーの痛烈DISに対してこれだけのレスラーが反応するというのはどう考えても「熱烈歓迎」の意思表示。一介のMMAファイターが口を滑らせただけに過ぎないこの発言に寄ってたかって大物レスラーが食って掛かるのは「いつでも待ってます」というコナーの愛され振りのバロメーターともいえる。

一方のコナーも翌日のツイッターで「プロレスファンを侮辱する気はなかった。オレが言いたいのは、毎週日曜日に2回づつ、WWEのレスラーたちの頭もひっぱたいてやりたいってことだ」と、またエスプリの効いた一発を放り込み応戦。もはや2週間後に対戦するネイト・ディアスのことは忘れてしまったのでは?と思うようなプロレスラーとの舌戦を楽しんでいるようだ。

4月にはMMAからの引退をほのめかしたコナー・マクレガー。いつ総合格闘技の世界から足を洗っても「引っ張りだこ」であることは今回のWWEレスラーとの絡みでも十分証明されたが、まずは面白すぎる死闘の続編「ディアス VS. マクレガー 2」での戦いに期待したいところだ。

なおアメリカ・ネバダ州ラスベガスのT-Mobileアリーナで開催されるUFC 202の模様は、AmebaTVで生中継されることが決定している。

UFC 202 | AbemaTV
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【生中継】UFC 202