8月20日愛知・名古屋国際会議場イベントホールで開催される『Krush.68 ~in NAGOYA~』の模様がamebaTV格闘チャンネルで生中継されることが決定した。
ここ数年益々勢いを増しているKrushだが、その勢いはソールドアウトを連発しているチケットのセールスからも明らかだ。前回の後楽園ホールでの『Krusu,67』では1ヶ月前には全ての席が売り切れ、立見席も即効で無くなるという盛況ぶり。今回の名古屋大会も開催2週間前には完売がアナウンスされるなど、国内の格闘イベントの中でも最も入手困難な興行に成長し、立ち格闘技のマスでの再ブレイク前夜ともいえる活況ぶりだ。
やはり注目はメインカードの、krush-58kgタイトルマッチ、王者、小澤海斗vs大岩龍矢だろう。
この試合の伏線となるのが6月の「K1-WORLD GP」でのK-1-55kg王者、武尊とkrush-58kg王者、小澤のスーパーファイトだった。
「K-1新時代の遺恨マッチ」といえる壮絶な内容となったこの試合は、試合前の「舌戦」も含め新生K-1の中でも最大のケンカマッチといえる凄まじい打撃の応酬で、この競技の魅力とエンターテイメント性両方を凝縮した内容だった。試合こそ武尊が判定勝ちで制したが、小澤海斗の凶暴性がこれまで以上に輝きを増し、近い内に実現するであろう2人の再戦も含め、試合後も鎮火するどころか激しく燃え上がっているのが実情だ。
今回は、その小澤が自ら保持するKrush-58kgタイトルを賭け、武尊の同門チームドラゴンの盟友、大岩を迎え打つという流れ、当然つまらないワケがない。6月末のタイトル戦に向けたプレスカンファレンスでも、小澤は「武尊を倒すまでは絶対に負けられない」と大岩を完全に無視したようなコメントを皮切りに「パワーだけの選手」と一刀両断。
一方の大岩は小澤のファイトスタイルに敬意を示しつつも、控え目なコメントから一転「発言や行動が王者には相応しく無い、ただのヤンキー」と、こちらも王座奪取へと闘志を見せた。ある意味、武尊に以外は眼中にないという小澤と、チームドラゴンの代理戦争として乗り込んできた大岩というストーリーは結果がどちらに転んでも面白い。
またこの名古屋大会では、65kg王者、ゲーオ・ウィラサクレックと55kg王者、武尊による2人の大きく異なる階級のK-1王者による異例のスペシャルエキシビジョンマッチも決定。2分2Rの「エキシビジョンマッチ」ながら、小澤対大岩戦を控えた中でも行われる試合は、かねてから武尊も「本気モード」を宣言しておりこの大会の危険なムードをより増幅しそうな雰囲気だ。
武尊を中心にK-1とKrush勢が相まみえ群雄割拠状態になりつつある階級の中でトップクラスの戦いが期待できるのが、今回のKrush-58kg級王座を巡る争いだ。小澤海斗と大岩龍矢ともにKOでの勝ちを宣言していることもあり、お互いが倒れるまでの壮絶な打撃戦に注目である。