フォーミュラEドライバーのルーカス・ディ・グラッシが、グリーンランドの北極圏にフォーミュラ・マシンを持込みデモンストレーション走行を公開した。
レッド・ブルが行う雪山などでのフォーミュラ・ワンの走行などが毎年話題になるが、レース仕様の電気自動車がデモ走行したのは、地球温暖化防止を呼びかける活動の一環だ。
フォーミュラEカーは、電気自動車の可能性を技術で証明する最も先鋭的なカテゴリーの代表格、今回の氷上での走行パフォーマンスでもその先進性とクリーンエネルギーの可能性をアピールしている。
氷の上でのデモランを終えたディ・グラッシは「氷河の大きさの実感しつつ、これらの氷が地球の温暖化の影響で溶け落ちているかを目ではっきりと確認した。自分がこれまで走ってきたフォーミュラEに対しても今までの思いとは違う考えが芽生えつつある。電気自動車を推し進める重要性に改めて気付いた」
年々、北極の氷が溶け続けており、特に2016年は前例の無い速度で氷が解けた地球上の記録史上最も暑い年になる可能性が高いと言われている。