ドゥテルテ大統領が「反米・親中」へ その思惑と影響を専門家が解説 2016/10/22 09:00 拡大する 南シナ海の領有問題を巡り、激しく対立していた中国とフィリピンとの関係がここにきて劇的に変化し始めている。今年7月、国際仲裁裁判所は、フィリピンの訴えを認め、中国の領有権は認めないという最終判断を下していた。これに対し中国は「南シナ海諸島は中国の領土である」と受け入れない姿勢をみせていた。しかし、仲裁裁判所に申し立てたのは、アキノ前大統領。ドゥテルテ大統領は、この最終判断が出る直前に就任した。そして20日、歓迎ムードでドゥテルテ大統領を迎えた習近平国家主席。習主席は首脳会談で、二国間の合意が難しい南シナ海の領有問題を一時的に“棚上げ”してもよいとし、これにドゥテルテ大統領は異論を唱えなかったとみられている。 続きを読む