今国会で、不登校の子どもの支援を目的とした法案が審議されている。
 「教育機会確保法案」「不登校対策法案」と呼ばれるこの法案は、フリースクールなど、既存の学校以外での就学機会を確保することを目的としている。
 法案制定へ向けた動きが本格化したのは、2014年に安倍総理がフリースクールを訪問し、不登校児童への支援を検討する考えを表明したのがきっかけだった。
 ”尾木ママ”こと法政大学の尾木直樹教授は、不登校児童を取り巻く2つの問題を指摘する。一つは不登校児童が引け目を感じていたり、社会的な非難の眼差しから辛い思いをしたりしているという点。「不登校は悪い事」という偏見は根強く、それが子どもたちを苦しめているのだ。