1994年11月27日、一人の少年が自ら命を絶った。大河内清輝くん、真面目で心の優しい中学2年生の男の子だった。自宅の裏で首を吊って亡くなっていたのを母親が発見した。
 学校側は当初「突然死」と発表。しかし“あるもの”をきっかけに、「いじめ」の事実が浮かび上がってきた。それは、命を絶つ前に清輝くんが書き残した遺書ーー。4枚の手紙に綴られていたのは、清輝君が受けた凄惨ないじめの数々だった。
 「川につれていかれて、何をするかと思ったら、いきなり、顔をドボン。とても苦しいので、手をギュッとひねって、助けをあげたら、また、ドボン。こんなことが4回ぐらいあった」。