22日、北方領土の元島民と面会した安倍総理は日ロ首脳会談の成果を強調した。しかし、日本とロシアの主張の間にある大きな隔たりは解消できず、北方領土の返還はいまだ見えてこない。民進党参院議員の杉尾秀哉 氏は今回の会談について、「いくつか目論見がはずれたのではないか」と話す。
 トランプ氏が次期大統領に決まり、情勢が変わったこと、そして原油価格が高騰しロシアの景気が一時期と比べかなり良くなったことだ。杉尾氏が「時期としてはちょっとはずした感じ」と言うように、時期が悪かったとも言える。さらに欧米がロシアに対して制裁を加えている中、日本だけ制裁から抜けるのではないか、と欧米のメディアに報道されているという懸念もあるという。