一体、誰が得点を取るのか。オバメヤンが、アフリカ選手権に臨むガボン代表のメンバーに選出された。“オバメヤン”とは、ピエール・エメリク=オバメヤン。言わずと知れたボルシア・ドルトムントのFWで、日本代表MF香川真司の同僚だ。

 アフリカ選手権は2017年の1月14日に開幕する。開催国はガボン。オバメヤンにとって、“母国開催”の重要な大会だ。グループAに入ったガボンは、カメルーン、ブルキナファソ、ギニアビサウと対戦する。初戦は14日のギニアビサウ戦。オバメヤンは、開催国のプライドを賭けてオープニング・マッチに挑むことになる。そして決勝トーナメント進出は、いつの世もビッグトーナメントの開催国に課される至上命題だ。

 しかし、ここで問題なのは、オバメヤン率いるガボン代表が無事グループ・ステージを突破できるかどうか…ではない。ブンデスリーガの後半戦が、“1月21日”に始まることだ。

 ガボン代表のグループAの日程は、1月14日ギニアビサウ戦、1月18日ブルキナファソ戦、そして“1月22日”カメルーン戦。つまり少なくとも、ブンデスリーガ後半戦の開幕に、オバメヤンは間に合わない。仮にガボン代表が決勝トーナメントに進出し、決勝まで突き進めば、最大で2月5日までオバメヤンを欠くことになる。そうなると、後半日程の開幕戦1月21日のブレーメン戦はおろか、1月29日のマインツ戦、2月4日のRBライプツィヒ戦も“不在”のままだ。

 オバメヤンを欠くこと、それはつまり、ドルトムントの得点力が激減することを意味する。前半戦で15試合に出場して16ゴールのオバメヤンは、現在ブンデスリーガの得点ランクで堂々の首位。ドルトムントの前半戦の総得点35ゴールの内、実に半数近くをオバメヤンが決めているのだ。

 そしてCFのポジションは、現在ドルトムントの中で最も層が薄い。オバメヤンの控えはラモスただ一人。しかし今季は7試合出場の2ゴールに止まっている。もちろん韋駄天ロイスもワントップのポジションをこなすことができる。しかし、本職ではない上に、今季は怪我で出遅れ、11月の後半に戦列に戻ってきたばかりだ。

 監督トーマス・トゥヘル氏も、オバメヤン不在を見越してウインターブレイク中の合宿に取り組むだろう。しかし今のところドルトムントに目立ったFW補強の動きはなく、後半戦の頭は総力戦となりそうだ。香川、ゲッツェ、カストロ…前半戦は沈黙したMFに一層の活躍とゴールが求められる。

 特に“不在”が確実な21日のブレーメン戦は、正念場となりそうだ。

 文・大友壮一郎

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