今月1日、フィンランドでベーシックインカムの実験が開始された。無作為で選ばれた2000人の失業者に対し、毎月560ユーロ(約6万8千円)を2年間支給するというもの。国家レベルでは初となるこの取り組みで、ベーシックインカムの導入が失業率の低下にどんな影響をもたらすのかを調査する。
 明治大学政治経済学部の飯田泰之准教授は「働き方にも大きな影響を与えると思う。最低限の生活がある程度成立している状態だと、きつい・給料が安い・人間関係もひどい、というような"ザ・ブラック職場"で働く人はいなくなる」と話す。