人口約71万人を抱え、23区で一番の面積を誇る東京・大田区。日本のモノづくりを支える町工場や下町だけでなく、田園調布などの高級住宅街も併せ持つ。この大田区で、ある若手議員が"地域活性化"を掲げ活動している。2年前の選挙で初当選を果たした荻野稔区議(31)だ。
「やはり"モノづくり"、"町工場"、"労働者"、そこに対してもっともっと支援を打っていかなければならない」と語る荻野区議。
大田区では、最盛期に9000軒以上あった町工場が、今では4000軒ほどに減少している。大手自動車メーカーやOA機器メーカー向けの金属部品加工などを行う「叶機械工業」の斎藤亮社長も「(トランプ米大統領が)日本に結構圧力をかけるんじゃないかとかね。TPPがどうのこうの言ってますけど、それが実際どう日本の景気に左右するか」と不安げだ。