雑誌が“斜陽”と言われるなか、発行部数を伸ばしている雑誌がある。デザイン専門誌の「月刊MdN」だ。もともとはデザインのプロフェッショナル向けにノウハウやTipsを紹介する雑誌だったが、ネットに溢れる情報との差別化を図り、その中身を大改革 。2013年から売上を10倍にも伸ばした。例えば、「サカナクション」「乃木坂46」「欅坂46」「君の名は。」「おそ松さん」など斬新なテーマを取り上げてきた。
そのような特集はどのように生み出されているのか。MdN編集部の本信光理編集長は「2年くらい特集の企画会議っていうのをやったことないですね。部員と相談して『あっ、それ面白いね』『神社の鳥居をメインにして60ページ作れるかな』とか、一瞬不安にはなるんですけど、ある人の直感の面白さだったり、自分の直感的な面白さだったり。その人がどうやったらこれがみんなが面白いと思ってもらえるかっていうのは、任せて作らせる」と話す。