ももいろクローバーZといえば、2013年に女子から絶大な人気を誇る「美少女戦士セーラームーン」の新作アニメ、そのオープニングテーマとエンディングテーマを担当したことが大きな話題となった。また、男子禁制というルールを設けて行われるライブイベント「女祭り」を不定期で開催。2012年には東京・日本武道館、2014年には大阪・大阪城ホールという大規模なスケールで実施された。会場にはたくさんの女子モノノフが駆けつけ、同性からも高く支持されていることが、その集客力によって証明されている。現在も彼女たちのライブには多くの女子モノノフが参戦し、ステージのメンバーに向け声援を送る姿が見られる。
今回の「モノノフモード」には、AbemaTV「原宿アベニュー」月~火曜の進行役を務める女子モノノフ・弘中綾香アナウンサーがゲストとして登場。「ミュージックステーション」(テレビ朝日)の司会としてもお馴染みの弘中アナが語る、ももクロの魅力とは? テレビ朝日の大先輩・小松靖アナと熱く愛に溢れたモノノフ談義を繰り広げていただきました。
うちの子が1番。しおりんファンが増えるのはうれしい(弘中)
(取材開始前、アイドリングトークを楽しむ2人…)
弘中:小松さんっていつからモノノフなんでしたっけ?
小松:メジャーデビューシングル「行くぜっ! 怪盗少女」は発売当時に購入したんだけど、そこから少しブランクがあって、その後どっぷりはまったから、割と最近なんだよね。
弘中:ですよねぇ。絶対私のほうが歴長いと思う!
小松:い、いや、そこ別に張り合うところじゃないから。
弘中:うふふふ(笑)。推し変する可能性ってあります?
小松:俺はない(百田夏菜子推し)。
弘中:私もないです(玉井詩織推し)。
小松:でもこないだある人(小松アナ・弘中アナの共有の知人)が推し変したらしいんだよね。高城(れに)さんから玉井さんに変わったというウワサが。
弘中:えー、しおりんになったんだ! うれしい。
--やっぱりしおりんファンが増えるのはうれしいものですか?
弘中:うれしいです。”うちの子が1番”って思いがあるので。
小松:徹底してるな(笑)。
バイト時代のおじさんが師匠。日本青年館のライブ映像に衝撃を受けました(弘中)
--では参りますね。弘中さん、今回はありがとうございます。
弘中:こちらこそありがとうございます。前回のやつ、読みましたよ。私も「DNA狂詩曲」大好きです。すごい好き。
小松:「DNA」良いよね。
--弘中さんはいつからモノノフなんですか?
弘中:テレビ朝日に入社する前、2012年の夏頃です。大学時代、映像・CM制作会社でアルバイトをしていたんですけど、そこのプロデューサーのおじさんがすっごいももクロ好きで。私そこで働くまで、ももクロを知らなかったんですけど、「若い子にも人気のグループだから! 今他人に推すことが僕の使命だと思ってるから!!」って言いながら無理やりDVDを渡してきて…。その時は「はぁー…ちょっとこの人、頭大丈夫かな…」みたいな。
--あははは(笑)
小松:いきなり圧強めにこられるとね(笑)。
弘中:ねぇ。いい歳した大人なのに10代半ばのアイドルにこんなに熱をあげて応援していて大丈夫なのかなー、って。でも実際に映像を見てみたら”はっ”っと衝撃が走り、それからはそのおじさんを師匠と崇め、DVDを借りて見るっていうようなアルバイト生活でした。
小松:見た瞬間?
弘中:見た瞬間に”うぇーい。いいじゃない”って思いました。曲は「オレンジノート」「走れ!」などを聴いていました。
--いわゆる初期の代表曲ですね。どの映像に衝撃を受けたんですか?
弘中:日本青年館のライブ(「ももいろクリスマス in 日本青年館~脱皮:DAPPI~」)です。DVDを貸してくれる上、そのおじさんは「ももクロはこういう娘たちで、今までにこんな活動をしてきて人気急上昇の中、メンバーのあかりん(早見あかり)が脱退しちゃうんだ」など、当時のストーリーを話してくれたんです。
--ももクロの魅力を弘中さんに説いたと。
弘中:そうです。今だから思うことだけど、ももクロって口頭で魅力を伝えたくなる熱気みたいなものがあるんですよね。
小松:良いこと言うね。
弘中:特にモノノフは”ももクロの魅力を伝えたい”気持ちが強いと思います。
小松:そうだね。人から言われて、違う視点に気づいてさらに好きになることもあるよね。学生時代、遠征とか行ってたんだっけ?
弘中:テレビ朝日に受かった年に、「就職祝いだー!」とそのおじさん発信で、私ともう一人のアルバイトの娘と3人で愛知・名古屋まで遠征に行きました。周りの友達にもモノノフが多くいて、一緒にライブビューイングに行ったりしていましたね。あとは、新曲が出たらチェックするし、お家でDVDを見たりしています。
・「ももいろクローバー/入口のない出口 インタビュー特別映像 2013(MOMOIRO CLOVER)」
弘中の内定者研修時代の指導員でした(小松)
小松さんがモノノフと知って、垣根がなくなったんです(弘中)
--先ほど、ももクロを教えてくれたバイト先のおじさんを指し、「いい歳した大人なのに10代半ばのアイドルにこんなに熱をあげて応援していて大丈夫なのかな」という発言がありました。少し嫌な言い方をしてしまうようですがテレビ朝日の大先輩・小松さん…
弘中:あっ! ごめんなさい、ごめんなさい(笑)。
--(笑)。大先輩であり、同じモノノフ・小松さんの印象は?
小松:怖いっ!
耳を塞ぐ小松アナ
弘中:あはは(笑)。いや、私は入社前からももクロちゃんが好きだったので、大先輩と好きなものが一緒でうれしかったです。私にももクロを教えてくれた人には確かにびっくりしたんです(笑)。けど私自身がモノノフになってみたら、小松さん含めその世代の方はたくさんいるし、私も同じ気持ちを味わっているので、むしろ親近感を覚えます。
--先入観がなくなったわけですね。
小松:私は、弘中の内定者研修時代の指導員だったんですよ。テレビ朝日って内定者に対し、入社までの間、月に1回顔合わせをしているんです。
弘中:私からすると研修の時の先生=小松さんっていうといわゆる”神的”な存在だったんですよ。当時は学生で指導される身で、「この人たちと一緒に働くなんて私にできるのかな~」って不安もありました。けれど入社してみて「あれっ?! 小松さんももクロ好きなんだ…」って知ってから、なんだか垣根はなくなってました。
小松:びっくりした。入ってからちょろかったって言われるかと思った…。
弘中:いやいや(笑)。「ミュージックステーション」の担当をはじめてからは、ももクロちゃんやPerfumeが出演する時にアナウンス室で「出るねー」って話しかけてくださって、すっかりイメージが変わりましたね。
小松:あの研修の時から考えると本当に立派になったなって思うよ。私は時の流れとともに成長している弘中さんの姿を見守っていますよ。
第三回目 完
次回の「小松靖のモノノフモード」もfeat.弘中綾香でお届け。2人による、よりディープなモノノフ談義が展開されます。「弘中綾香が観たいと思う『ミュージックステーション ももクロメドレー3曲』」も取材済み。公開をどうぞお楽しみに!!!!(text:中山洋平 しおりん推し)