17日正午過ぎ、清水富美加の告白本の販売が始まった。書店には1人1冊の張り紙が。店頭に準備された30冊ほどは30分で売り切れた。
幸福の科学出版の「全部、言っちゃうね。」帯には「死にたかった7年、死ななかった7年。」前書きと後書きは直筆で“遺書を書くような思いでこの本に全託しました”とある。
清水富美加あらため“千眼美子”の告白本は、先週11日から何回かに分けて行われたインタビューの内容を編集したものだという。

騒動の発端から出版までを時系列にすると、11日に清水が「来週ある宣言」をするとツイートし、告白本掲載のインタビュー開始。16日に“千眼美子”名義のツイッターで「全部、言っちゃうね。」発売告知。17日午後から教団出版部の書店で発売という流れになる。文筆家の古谷経衡氏は「幸福の科学出版は企画から刊行までが早い。本を作るのはどれだけ急いでも通常2か月半から3か月はかかる」「この速度でできないことはないですが、通常はしない」と解説した。教団の広報部によると、企画から48時間で出版した例があるという。
本には“私が死にたいと言い始めたのは7年くらい前、ちょうど芸能生活を始めて、水着のお仕事をするようになった15歳の頃でした。水着の仕事って言ったっておかずですよね。露出の多い水着を着てベッドに転がされたり、「何やってんだろう。こんなことのために、家族を悲しませて、あんなに楽しかった学校生活を捨てたのかな」とかいろいろ考え始めてから、だんだん死にたいって気持ちが出てくるようになりました。16歳の誕生日の日、死のうとしてガムテープを口と鼻に貼ったんです。”(「全部、言っちゃうね。」一部抜粋)と赤裸々な内容が綴られている。
2008年、オーディションで芸能界入りし、2015年の朝ドラ「まれ」でブレイク。映画やバラエティなどで幅広く活躍してきた。しかし、先週突然、幸福の科学へ出家することを明らかにした。幸福の科学によると、清水が望まない仕事を事務所から強要され、体調を崩したため救済的に出家を受け入れたという。一方、所属事務所の弁護士は会見で「本人が望まない仕事について、無理やりやらせることは断じてなかった」としている。
また本には清水の家族が揃って幸福の科学の信者であることが書かれている。 “幸福の科学の信仰は物心ついた時から。両親二人とも会員だったし、姉二人も会員。みんなで精舎を回るバスツアーに参加したりしていました。”(「全部、言っちゃうね。」一部抜粋)

生い立ちについても綴られており「両親が幸福の科学の信者であること」「本人は6歳で入信」「小学校6年生で初めてスカウト」「高校時代には不登校、自殺未遂も」「ドラマ出演後もオーディションが続く」などの記述がある。さらに宗教観については「洗脳上等」「洗脳される側を選んだ」「出家させてもらって神様の仕事にたずさわっていけるそのよろこびは、何ものにも代えがたい」と書かれている。
いわゆる2世信者である清水は信仰について“年末年始に神社に行ってお賽銭投げてお願い事する人もいると思うんですけど、それと同じで幸福の科学の礼拝堂に行っては「最近こんなことで悩んでます」とか神様に言いに行くみたいな感じです”(「全部、言っちゃうね。」一部抜粋)
幸福の科学についての記載は多い。そのトップである大川隆法氏に初めて会ったことについてはこのように書かれている。
“実際にお会いした時には本当に気さくで驚きました。「心配しなくていいですよ。助けるのが当然です」と言ってくださいました”“私の魂がいちばんきらめく感動的な瞬間でした”(「全部、言っちゃうね。」一部抜粋)
所属事務所によると、清水には撮影中の映画やレギュラー番組など多数の契約が残っている。事務所と幸福の科学の双方が弁護士を立てて協議中で、解決には時間がかかるとみられている。
本の出版に関して所属事務所はFAXで「現在代理人間で協議を続けているこのタイミングで清水富美加の書籍が出版されたことについては誠に不可解と言わざるを得ません。この書籍には事実と異なる部分も多々含まれておりますが、弊社と致しましては契約解除の問題に無関係な部分について過熱報道が続くことは望んでおりませんので問題の早期解決のため書籍の内容についてのコメントは控えさせて頂きます」とした。(AbemaTV/AbemaPrimeより)
(C)AbemaTV
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