10月21日テネシー州メンフィスで開催されるアメリカの総合格闘技団体「ベラトール」の大会『Bellartor162』。

 元UFCで人気を博したケンドール・グローブと約1年半ぶりの「ベラトール」復帰戦となる元ミドル級王者、アレキサンダー・シュレメンコによるメインカードや『RIZIN』などに参戦している加藤久輝とAJ・マシューズといったカードが発表されている。

 ケンドール・グローヴといえばUFC登竜門「ジ・アルティメット・ファイター」やUFCのリングで2000年台から10年代前半人気を博しつつも、その後様々な団体のリングで流浪生活を経て近年は「ベラトール」を主戦場にしている、いわば「UFCのリリース組」の一人。33歳のベテランだが参戦後ここ3年の成績は4勝2敗で現在2連勝中と復調中だ。対戦するシュレメンコは、昨年の「ベラトール133」メルヴィン・マヌーフ戦でに薬物検査で勝利後に没収試合になりその後出場停止になり1年8ヶ月ぶりの「ベラトール」という複雑な事情を経てのリング復帰となる。

 マヌーフ戦でのバックブローによる撃破ぶりを考えると、違反薬物の使用に非常に残念としか言いようがないが、謹慎期間中もロシアのメジャータイトル「M-1 Challenge」のミドル級トーナメントを制し、再びタイトル戦線に名乗りを上げる意味あいも含め重要な再チャレンジの場を与えられた形となる。

 空手をベースに世界で活躍する加藤久輝は総合格闘技成績は6勝2敗。今年4月の『RIZIN.1』で元DEEP王者、悠太に鮮烈な勝利も記憶に新しいが「ベラトール」のタイトル戦線に絡む数少ない日本人選手の一人だ。

 昨年6月の「ベラトール157」ではキックルールでジョー・シリングに勝利、続く2戦目となる11月のメルヴィン・マヌーフとの王座決定戦は惜しくも逆転負けで敗戦。1勝1敗で臨む再起戦の相手は同じく「RIZIN」に参戦しているファイター、AJ・マシューズとの対戦となる。

 ややベテラン揃いという印象の「ベラトール」のミドル級だが、今回のメインカード「シュレメンコvsグローブ」の結果同様、同階級の加藤の試合結果は、自動的に今後のタイトル挑戦権なども踏まえた戦いとなることが予想される。

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