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【会見に臨んだ大家と今成。今成のメガネ購入話から「リボ払いだけはやめておけ!」という忠告も】

3月9日、DDT事務所にて、ガンバレ☆プロレス(ガンプロ)の記者会見が行なわれた。

ガンプロとは、DDTやユニオンプロレスで活動していた大家健が、資金1万5000円で旗揚げした団体。規模としては弱小ながら、スローガンは「プロレスをメジャースポーツに」と大きい。

DDTでは脇役どまり、失踪騒動を起こしたこともある大家だが、ガンプロ旗揚げを機に一念発起。試合ぶりも試合後のマイクもとにかく暑苦しい“カリスマ号泣師”ぶりで一部のプロレスファンを虜にしている。

そして大家の周りには、挫折したりくすぶっている選手が自然に集まり、独自のワールドを形成。その熱気は高まるだけ高まり、昨年10月には後楽園ホールを超満員にするところまできた。

そんなガンプロは、4月2日に本拠地とも言うべき王子ベースメント・モンスターで昼夜興行を開催。ここで行なわれるのが『世界最強ガンバレ☆タッグトーナメント』、通称SGタッグトーナメントである。9日の会見では、その組み合わせ抽選が公開された。

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【木曽レフェリーによって「ざっくばらんに」進んだ抽選】

事務所に居合わせた木曽大介レフェリーの抽選によって決定したのは、以下の組み合わせ。昼興行で1回戦、夜が準決勝・決勝となっている。

大家健&未定vs鶴巻伸洋&力

安部行洋&石井慧介vs勝村周一朗&伊藤崇文

冨永真一郎&Hi69vs今成夢人&バンビ

三富政行&シバターvs大家健想&KAZMA SAKAMOTO

ガンプロの常連もいれば初参戦選手も。メンバーを見渡すと、意外に豪華である。石井慧介は全日本プロレスの世界ジュニア王者。Hi69はノアのGHCジュニアタッグチャンピオンだ。大会までタイトルを守っていればという条件付きだが、全日本とノアの王者が同じトーナメントに出場することになる。Hi69組との対戦が決まった今成は「方舟の切符を手に入れかけてますよ!」とガッツポーズ。

また大家健想を名乗る鈴木健想と、そのパートナーであるKAZMA SAKAMOTOは元WWE所属、つまり正真正銘のメジャーリーガーだった実績がある。さらに勝村は総合格闘技修斗の元世界王者。伊藤はパンクラスの若手トーナメントであるネオブラッド・トーナメントを制している。

大家にしても、ガンプロでの勢いをDDTに持ち込み、KO-D無差別級、同タッグ、同6人タッグのベルトを獲得したことがあり、結果しだいでは大会時点でインディーJrのベルトを巻いている可能性も。また勲章という意味では、本職がDDTの映像スタッフである今成が、自主制作の監督作『ガクセイプロレスラー』で「モントリオール国際映画祭に招待されましたよ!」(本人談)という事実もある。

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【トーナメント表が完全フリーハンドの手書きなのもガンプロらしいといえばらしい】

これ本当にそこそこメジャーなメンバーなんじゃないのか、とつい思わせないでもないタッグトーナメントには、ガンプロらしいシステムも。

「負けて悔しい思いのままじゃ終われないだろ! 勝つまでやるんだよ!」(大家)ということで、敗者同士が対戦する負け残りトーナメントも同時進行で行なわれることに。

「最後まで頑張り続けることが大事なんだよ!」とイズムあふれるコメントを残した大家。確かに、負ければ負けるほど「もう負けられない」という思いが強まるだけに、負け残り決勝は相当にテンションの高いものになる可能性がある。挫折した者、くすぶっている者が集まるガンプロなら、なおさらだろう。

気にかかるのは、この日も大家のタッグパートナーが発表されなかったこと。他の選手が次々とパートナーを決めていく中、取り残された状態になった大家は「こうなったら1人でも闘ってやる!」と強がっていたが、果たして誰と組むのか。そして最後に負け残るのはどのチームなのか。

文・橋本宗洋

新日本プロレス 2016.12.10 宮城大会 | AbemaTV
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