「#本間選手がんばれ」新日本プロレス“こけし”本間朋晃に応援ツイートが殺到

(Twitterより)

“こけし”の首が悲鳴をあげた。3月3日、新日本プロレス沖縄大会の会場は騒然となった。本間朋晃が、相手選手から攻撃を受けると、そのままリング上で動けなくなった。かすれ声やキャラクターが人気でバラエティー番組にも多数出演する人気レスラーに、想定外の事態が起こった。

現地で観戦していたファンも、目の前の事態を把握できていなかった。突然のように試合が終わり、それでも本間は動かない。Twitterでも、倒れたままの本間を心配する「大丈夫?」「無事を祈っています」という投稿が相次いだ。

プロレスファンであれば、この光景に既視感を覚える人も多いはずだ。2009年6月13日。プロレスリング・ノアの社長にしてスター選手だった、故三沢光晴さんのリング禍だ。相手選手からバックドロップを受けると、その場で意識不明、心肺停止状態に陥った。救急車で搬送もされたが、そのまま46歳の若さで帰らぬ人となった。

プロレスは、相手の技を受け止め、かつ上回るからこそプロレスだ。四角いリングに張られたロープは、一番上のトップロープであれば高さ約120センチ。そこから体重100キロ以上の巨漢がダイブしてくる。弾みをつけていれば、3メートル近くから落ちてくるのだから、それを受ける選手の衝撃の大きさは想像がつく。リング外への大ジャンプであれば、なおさらだ。

それでも、むしろ胸を前に出して受け、立ち上がり、さらなる技を繰り出して相手を打ち負かす。殴り合い、蹴り合い、投げ合い、極め合い。究極の我慢比べに打ち勝ってこそ、真のレスラーと呼ばれる。その様子にファンは興奮し、声援を送る。レスラーたちはそのために日々、「レスラーブリッジ」と呼ばれる首で自らの体重を支えるブリッジをはじめ、けがから身を守るさまざまなトレーニングを重ねている。

悲しいリング禍だけではない。感動する復活劇もある。同じ新日本プロレスであれば、中西学が試合中に脊髄を損傷した。懸命なリハビリの結果、復帰までに492日を要したものの、再び戦う中西に場内からは大歓声が沸き起こった。そんな復活を知っているからこそ、全治不明の中心性頸髄(けいずい)損傷(新日本プロレス発表)と聞いても、ファンは本間の復帰を疑わない。

9日に新日本プロレスがTwitterの公式アカウントで、本間への応戦メッセージを募集した。ハッシュタグは「#本間選手がんばれ」。連日、「頑張れ!」「ゆっくり焦らず治して」「待ってます!!」などの投稿が増え続けている。本間が元気に戻ってきた時、リング上でどんなあいさつをするのか。あのかすれ声のせいか、それとも声援が大きすぎるせいか。いずれにしても聞き取れないだろうあいさつを、プロレスファン全体が待っている。

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