
アニメやゲームのキャラクターなどを車にペイントした“痛々しい”車、通称「痛車」が1000台並んだ「痛車天国2017」が26日、東京・お台場で開催された。全国から6000人のオタクが集合した。
日本最大級の痛車イベント「痛車天国2017」は痛車を特集する雑誌「痛G」主催で行わていたが一昨年廃刊になり、イベントの開催も途絶えていた。しかし、当時の主催者と八重洲出版が協力し一年を経て再開された。
痛車文化の始まりは2005年ごろだが、可愛いデザインから「萌え車」と呼ばれていた。ただ、そのあまりに奇抜で個性豊かなデザインは世間からは受け入れられにくかったという。イベント参加者の男性(42)は「昔はアニメが好きでオタクっていうのが恥ずかしい時期もあった」と振り返る。しかし、その個性にオタクたちが共感することで徐々に変化が見られるようになったという。




参加者は「痛車を作った時は、最初の一週間はすごい見られるので恥ずかしかった。でも痛車というつながりができて痛車の中でもアニメ好きだったりゲーム好きだったり色んなジャンルの人が集まる場所があるから楽しめる」とオーナー同士の一体感が人気の秘密であることを明かした。
今では全国に1万台以上で改造費が総額200万円以上のものもあるという。痛車文化の第一人者sabugoro氏も「痛車にはルールがないので自由に楽しく作れることがいい。仮にちょっと失敗してもやり直せる」と魅力を語った。

「痛車天国2017」の仕掛け人である八重洲出版の清水朋久氏は「ステッカー1枚から、車全部をペイントしてしまう車まで全てを痛車と扱っているのでハードルが低い趣味になっている」と語る。
慶応大学特任講師・若新雄純氏は“痛い”というのは本来ネガティブな言葉だが、それがオタク文化を支える新しいキーワードになっていると指摘。「今まではブームになるものにはネガティブな言葉が使われてこなかった。でも例えばイケてる車、“イケ車”だったらイケてない人が出来ないのでハードルが高くなる。“痛くていい”というところに多くの人が救われているのでは」と背景を分析した。
そして「人はそれぞれ表現が違ってもいい。痛車のすごいところは、レベルを頑張ってあげないと追いつけないものではなくて、自分がこれ好きだと思い切って表現していい。人とはズレててもいいと。人は揃ってなくていいのが痛車の文化にある気がする」と話した。(AbemaTV/AbemaPrimeより)
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