(マムーディは公開練習でロングレンジから強烈なパンチ、蹴りを見せた)
4月2日に開催されるKrush・後楽園ホール大会に向け、メロニー・ヘウヘスとエリアス・マムーディが3月31日に公開練習を行なった。
1月大会で無敗の女子王者KANAを下し新チャンピオンとなったメロニー。しかもダウンを2度奪っての快勝だっただけに評価が高く、一躍、人気選手となった。
今回は数々の実績を持ち変則的なファイトスタイルでも知られるベテラン・紅絹との初防衛戦。しかし前回同様に「相手の映像は見ていない」という。その理由は「相手の研究をすると、その対策として自分のファイトスタイルが崩れてしまう。そうではなく、相手のスタイルを崩させて、自分のスタイルを貫きたい。これまでそうやって勝ってきたし、今回もそうなるはず」とメロニーは言う。
(2度目の来日はチャンピオンとして。さらに注目される立場となったメロニー)
チャンピオンになったことで変化はあったかと聞かれると「特にはありません」とも。いつも通りにトレーニングをして、いつも通り勝つ。今回も同じだと考えているようだ。
とはいえ「チャンピオンとして、ベルトを守るという責任感が出てきました」という変化も。
「チャンピオンになって、防衛戦をするためにこうしてまた日本に来ることができるというのが大きいんです」
今回も高い注目度の中で行なわれる女子タイトルマッチ。それに加え、今大会ではエリアス・マムーディの日本再登場も話題だ。昨年11月のK-1で初登場を果たしたマムーディは、まだ10代という若さ、端正なルックス、そしてハイレベルな闘いぶりで、こちらも人気選手に。公開練習の後も女性ファンに囲まれていた。
前回の試合では体調を崩していたというマムーディだが、今回は「まずコンディションを重視しながら試合を迎えたい」とのこと。時差ボケ解消のため、フランスからの来日も少し早めにしたというだけに「前回よりいい試合ができると思う」とコメント。
(公開練習ではミット打ちを披露。タイミング抜群のパンチが持ち味だ)
まずは今回の西京春馬戦に集中するというマムーディだが、相手もKrushで結果を残しているファイター。勝てば大きなステップアップになるのは確実だ。
「結果次第でタイトルマッチも見えてくると思う。もちろんK-1も見据えたい」
あたたかい声援、街でも声をかけられるなど、「日本のファンが一番好き」だとマムーディ。今回の試合で勝てば、さらに人気が高まるはずだ。メロニー、-70kg王者のジョーダン・ピケオーに続いて外国人選手がトップ戦線に入ってくるか。Krushは見る者にとってさらに面白く、ファイターにはさらに過酷な舞台になってきた。
文・橋本宗洋