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(軍司と龍矢。アマチュア時代のライバルがプロで決着戦だ)

今年3月にスタートしたK-1、Krushに続く新イベントKHAOSは、実験的な大会作りで話題を呼んでいる。

第1回大会は『KHAOS ROYAL』と題し、同階級の6人の選手を集め、その対戦カードを試合前日に抽選で決まるという形式を取った。ギリギリまで相手が分からないため対策を練ることができず、選手は地力が問われる。

こうした新機軸でK-1、Krushとは違う魅力を打ち出していくKHAOS。5月13日に新宿FACEで開催される第2回大会は『KHAOS TEENS』と銘打ち、出場選手全員が10代というマッチメイクになる。

10代だけにフレッシュな選手たちのイキのいい闘いが楽しめそうだが、決してそれだけではない。現在の格闘技界は「10代=キャリアが浅い、未熟」というわけではないのだ。K-1甲子園はじめアマチュアの普及によってジュニア世代のレベルは上がる一方。“超高校級”の選手がプロでもトップクラスで活躍する例は数多い。

3月31日に行なわれた記者会見では、軍司泰斗vs龍矢、佐野天馬vs里見柚己、石塚宏人vs龍斗の3カードが発表。森坂陸、晃貴、中澤良介、瑠久が出場予定選手としてアナウンスされた。

軍司は、すでにKrush -53kg王座の次期挑戦権を獲得しているトップファイター。対する龍矢はプロキャリアでこそ劣るものの、両者はアマチュアで2度対戦し、1勝1敗という戦績だ。今回は、いわばプロに舞台を変えての決着戦となる。

「軍司選手が強いのは分かってるけど、1回勝ってるので。負ける相手じゃないと思ってます。KOで勝ちたい」と龍矢。一方の軍司は「タイトルマッチが決まっている状況で負けられない」と先を見据えての闘いだ。

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(宮田充プロデューサーもKOを期待する佐野vs里見)

また佐野もKrushの上位戦線で活躍する選手の一人。そんな佐野と、KHAOS連続参戦となる里見が激突する。

早くも今年3試合目となる里見は会見でやる気満々のコメント。

「試合が好きなので嬉しいです。佐野選手をKOすれば、タイトルマッチも見えてくる。他の10代と違うのは、沸かせる試合をするところ。メインイベントにしてくれたら絶対に盛り上がります」

逆に佐野は口数こそ少ないものの「一番レベルの高い試合を見せます」と語り、プライドを感じさせた。

出場選手は10代限定、しかしレベルの高さは折り紙つきの選手たちが見せる闘い。今回もKHAOSには高い期待が寄せられそうだ。

文・橋本宗洋

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