新日本プロレスで活躍するユニット「Los Ingobernables de Japon(ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン)」に「新日本プロレスワールド」取材チームが密着した。高橋ヒロムやSANADA、BUSHI、そして“キング・オブ・ダークネス”EVILというクセの強いメンバーを率いる内藤哲也へのインタビューを含む、貴重な映像を一挙放送した。
取材は、3月4日に後楽園ホールで開催された試合後のインタビューからスタート。初っ端から新日本と所属契約を交わした柴田勝頼に苦言を呈した内藤は、テレビ朝日の野上慎平アナに「棚橋(弘至)選手の最近の動向についてはどう思いますか?」と聞かれ、「そろそろ引退が見えてきたんじゃないの? 本人的にも、もうゴールだと思ってやってんでしょ。やる気がないんだったらさっさといなくなってほしいね」と辛口コメント。2017年1月4日の「IWGPインターコンチネンタル選手権」での勝利も記憶に新しいが、彼にとって棚橋は完全に過去の存在になっているのだろう。
さらに、「(棚橋は)やっかいな存在でしかないので。ほら、この新日本プロレスって会社は棚橋が言ったことがすべてだからね」「棚橋が“右”って言ったら右になっちゃうから。非常に目障りな存在なんで、ほんと辞めたいならさっさと辞めてください」と、かつて憧れの存在だった先輩に引導を渡す気まんまんだ。
旬なコメントを引き出した野上アナは、「俺、オクパード(=忙しい)だからさ!」と早々にインタビューを切り上げた内藤の後を追い、さらなる密着取材を決行。かつての因縁をイジられながらも、新日では後輩にあたるオカダ・カズチカに対する“本心”を引き出そうと食い下がった。
これに対して内藤は、「まず『IWGPは夢だ』って言った俺の言葉を、オカダには笑われましたけどね。あん時の悔しさは忘れてないッスよ」と吐露。そして、「あのベルトは“夢”ですから。15歳の時に俺の中で立てた“目標”であり“夢”であり……それはね、すんなり変わるもんじゃないから。俺にとっちゃ夢ですよ、いまだに」「でも、その夢を掴んだ時にまた新しい夢が見えてくるから。それが何かっていうのは、4月10日にオカダに勝ってベルトを巻いたら見えてくるかなと。それまではトランキーロ(=焦るな)だよ」と、レスラーとしての意地とプライドを垣間見せた。
そんなオカダに勝利し、IWGPヘビー級王座を初奪取した直後の内藤選手にもインタビューを敢行。「俺にとってあのベルトは、夢だったから。誰に笑われようと俺にとっては夢だったから……でも、オカダに勝ってあのベルトを手に入れてしまった瞬間、立場は完全に変わってしまったなと」と喜びの表情を浮かべた。
また、そのわずか2か月後に行われたオカダとの再戦が発表された直後のインタビューでは「今、『IWPG』挑戦者として一番相応しいのは、オカダじゃないと思いますけど」「オカダよりも俺は、EVIL(イービル)こそ次の『IWGP』、そして大阪城ホールって会場にね、相応しい挑戦者だと俺は思いますけどね」と、ここでもオカダを一刀両断していた。
さらに、シンガポール遠征に旅立つ内藤を空港まで追いかけた取材チーム。ここでは「いま現在、何も変われてないんだったら……あと大阪城(「DOMINION 6.19 in 大阪城ホール」)まで1ヶ月くらいありますからね。急いで、早急に“滝にでも打たれて”変わってくるべきだと、僕は思いますけどね」と、自信たっぷりな様子でオカダを挑発していた内藤を見ることができる。
※(結果はオカダに敗れベルトを奪われている)
空前のプロレスブームに沸く日本、そして世界からも注目を集める新日本プロレス。今後も内藤はもちろん、プロレス界を存分に暴れまわる「Los Ingobernables de Japon」の制御不能な活躍から目が離せない。