(宮田充プロデューサーと、GLORY OF HEROESのファウンダー・グゥオ氏)
4月3日、都内ホテルにてKrushの記者会見が行なわれた。
ここで発表されたのは、7月16日の後楽園ホール大会について。この大会は通常とは違う特別企画として、「日本vs中国 6対6全面対抗戦」が開催されることになった。
中国といえば、今年2月にウェイ・ルイがK-1のトーナメントを制してライト級王者になるなど、新たな格闘大国として注目されている。今回、Krushと対抗戦を行うのは、そのウェイが所属する団体GLORY OF HEROESだ。会見には、同団体のファウンダーであるグゥオ・チェンドン氏も出席。
Krushには、これまで世界各国の強豪選手が参戦しているが、海外団体との対抗戦は初めてのこと。宮田充プロデューサーによれば、当日は演出なども通常バージョンから変化させ、「日本vs中国」の雰囲気を強調していくという。
現在、日本側から出場予定なのは、卜部弘嵩、HIROYA、小宮山工介、上原誠。HIROYAは4.22K-1での試合が控えており、その後のコンディションしだいとなるが、4選手ともK-1で活躍する日本のトップファイターだ。
一方、中国から出場予定なのはチュー・ジェンリャン、ティエ・インホァ、ドン・ザーチー、ユン・チー。すでにユンはK-1で活躍しており、Krushでも小澤海斗のタイトルに挑戦し、善戦している。
しかしグゥオ氏によれば、ユンはあくまで新世代の選手で、それ以外の3人こそが現在の中国を代表する、実力的にピークにある選手たちだという。
とりわけチューはムエタイのケムをはじめ海外の強敵にも勝利しており、グゥオ氏いわく「中国中量級最強の選手」。まだ発表されていない選手も含め「中国全土から最強軍団を集める」という。さらに「勝つ確率は99%」という自信のコメントも。
もちろんKrush陣営も選手の実力には自信あり。しかし宮田プロデューサーは「以前からチュー・ジェンリャン選手には出てほしかった。大注目してほしいですね」とも。グゥオ氏も、Krushとの交流、対抗戦をシリーズ化したいと考えているようだ。
またグゥオ氏は大会リングアナも担当しており「宮田さんもかつてやられていましたよね。ここは7vs7として、我々のリングアナ対決もやりませんか」と“対戦要求”。これを宮田プロデューサーも戸惑いつつ了承し、両トップのリングアナ姿も見られることに。
関係者、選手からの評価も高い“中国最強軍団”。その試合ぶりによっては、Krush、さらにK-1の勢力図が大きく変わる可能性もある。
文・橋本宗洋