アメリカのメジャーMMAイベントの一つ、ベラトールが、現地時間3月31日にアメリカ・イリノイ州で大会を開催した。
この日のメインイベントは、キング・モーvsクイントン“ランペイジ”ジャクソンのヘビー級マッチ。PRIDEで名を上げたランペイジの対し。モーも戦極、RIZIN出場など日本のファンになじみ深い選手だ。
両者は2014年5月にも対戦しており、その時にはランペイジが勝利。モーにとってはリベンジを期しての再戦だった。
ただ、いざ向かい合ってみると両者の体格差は明らか。体重差は18kgもあった。モーの不利は否めない状況だ。それでもレスリングの実力で知られるモーはランペイジを金網に押し込み、1ラウンドからバックを奪うとテイクダウンにも成功。両者の持ち味を考えると豪快KOも見たいところだったが、モーは多様な技術を駆使してMMAならではの形で勝利を狙う。
2ラウンドはランペイジがパンチを振るい、テイクダウンも許さず優位な展開。しかし最終3ラウンドになると、ランペイジにも疲れが見えてきた。モーはタックルをディフェンスさせつつ、ボディへのパンチもヒット。ジャッジの採点は3者とも29-28で、モーの勝利となった。
体格差をはね返しての勝利を収めたモーには、早くも次なる大勝負が用意された。試合後、ケージにはモーの呼びかけに応える形でライアン・ベイダーが登場。かつてUFCライトヘビー級のトップ戦線で活躍し、ランペイジに勝ったこともあるベイダーとモーは、6月24日の『ベラトール180』で対戦することになった。その舞台はニューヨーク。マディソン・スクエア・ガーデンである。
ベラトールの記念すべきニューヨーク初進出となるこの大会では、モーvsベイダーのほかヴァンダレイ・シウバvsチェール・ソネン、エメリヤーエンコ・ヒョードルvsマット・ミトリオンなど豪華なカードが決定。
モーはランペイジに勝ったことで、ベラトール史上最大のビッグイベントへの出場権を掴んだことになる。シウバ、ヒョードルと人気選手が登場するだけに、この大会も日本のファンに注目されることになりそうだ。