新日本プロレス春のビッグマッチ、4.9両国国技館大会を前に2013年4月7日の両国大会を振り返る。この大会のメインは、棚橋弘至vsオカダ・カズチカのIWGPヘビー級選手権。近年の新日本における最高の黄金カードと言っていい。
いち若手レスラーだったオカダがメキシコ、アメリカ遠征を経て「レインメーカー」となって凱旋帰国を果たしたのは2012年のこと。棚橋のIWGP王座に挑戦すると誰もが予想しなかったタイトル奪取を果たし、一躍、時代の寵児になる。
その後、タイトルは奪われたものの夏のG1クライマックスで優勝し、挑戦権を獲得。そして2013年1月4日、東京ドームで棚橋に挑戦するも、再び敗れてしまう。そうして迎えたのが、この両国大会。オカダはトーナメント「NEW JAPAN CUP」で優勝して挑戦権を得た。
G1、NEW JAPAN CUP優勝と他を圧する結果を出し、人気を高めていきながら、ついにベルトに王手をかけた。この時のオカダには、現在の風格とはまた違う、時代の風に乗った勢いが感じられる。それを迎え撃つ棚橋の王者らしさもまた必見だ。
何度も闘っている両者だが、その度に新たな「引き出し」をあけてくるのがトップ選手の証。この試合でも、お互いのフィニッシュ技であるハイフライフローとレインメーカーをめぐり、とてつもなくハイレベルな攻防を展開している。まさに必見だ。
また、この大会では現在、WWEで活躍中の中邑真輔がデイビーボーイ・スミスJrを相手にインターコンチネンタル王座の防衛戦。新日本に侵攻してきた柴田勝頼と桜庭和志が永田裕志&後藤洋央紀と対戦したタッグマッチ(柴田と後藤は高校の同級生で親友でもある)など、新日本が誇る分厚い陣容がたっぷりと楽しめる。第1試合からプリンス・デヴィット(現WWEのフィン・ベイラー)を見られるというのも、なんとも贅沢な話だ。
- 第9試合 IWGPヘビー級選手権 (王者)棚橋弘至 vs オカダ・カズチカ(挑戦者)
- 第8試合 IWGPインターコンチネンタル選手権 (王者)中邑真輔 vs デイビーボーイ・スミスJr.(挑戦者)
- 第7試合 NWA世界ヘビー級選手権 (王者)ロブ・コンウェイ vs 小島 聡(挑戦者)
- 第6試合 永田裕志 後藤洋央紀 vs 桜庭和志 柴田勝頼
- 第5試合 矢野 通 vs 鈴木みのる
- 第4試合 真壁刀義 本間朋晃 vs 田中将斗 高橋裕二郎
- 第3試合 CMLL世界タッグ選手権 (王者組)テリブレ タマ・トンガ vs ラ・マスカラ バリエンテ(挑戦者組)
- 第2試合 天山広吉 中西 学 スーパー・ストロング・マシン 曙 vs 飯塚高史 石井智宏 YOSHI‐HASHI ボブ・サップ
- 第1試合 IWGPジュニアタッグ選手権 (王者組)KUSHIDA アレックス・シェリー vs プリンス・デヴィット 田口隆祐(挑戦者組)
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INVASION ATTACK 2013 2013.4.7 両国国技館
INVASION ATTACK 2014 2014.4.6 両国国技館
INVASION ATTACK 2015 2015.4.5 両国国技館
INVASION ATTACK 2016 2016.4.10 両国国技館
新日本プロレス 16.1.4~17.1.4 全IWGPヘビー級タイトルマッチ