新日本プロレスの4.27広島大会で、後藤洋央紀vs鈴木みのるのNEVER無差別級タイトルマッチが行なわれる。
1.4東京ドーム大会で親友にしてライバルの柴田勝頼を下し、チャンピオンとなった後藤。4.9両国国技館大会では、鈴木軍のザック・セイバーJrが挑戦し、後藤が防衛に成功している。
その試合直後に、リング上に鈴木が登場。後藤と乱闘を展開し、王者が「いつでもこい!」と鈴木を挑戦者に指名している。
近年はノアで大暴れしてきた鈴木軍だが、今年に入って新日本に久々の侵攻。2月の札幌大会では、鈴木がオカダ・カズチカの持つIWGPヘビー級タイトルに挑戦している。
この試合で鈴木は敗れたものの、徹底的な足攻めでオカダをギブアップ一歩手前まで追い詰め、実力者ぶりをあらためてアピールしたと言っていい。
多種多様な関節技、必殺のゴッチ式パイルドライバー、さらに40代後半とは思えないコンディションのよさなど数々の長所を誇る鈴木。「世界一性格の悪い男」とも呼ばれており、その毒舌や乱入、介入を駆使した悪辣な闘いぶりも強みだ。
チャンピオンの後藤が性格的にもファイトスタイルの面でも“まっすぐ”なだけに、好対照なタイトルマッチ。鈴木はNEVER王座初挑戦だが、ここでベルトを巻けば鈴木軍が勢いづくことは確実。鈴木の新日本マットでの存在感はさらに大きなものとなる。
4月22日、23日に開催された後楽園ホール2連戦では、連日8人タッグによる前哨戦で対決している後藤と鈴木。結果は、両者とも勝ち負けには絡んでいないものの鈴木軍が2日とも敗れており、鈴木は鬱憤がたまった状態だろう。
そのことで、タイトルマッチがさらに激しさを増すことも考えられる。4.27広島大会での対戦は、新日本マットの勢力図を左右する闘いになりそうだ。
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