(4月からの連続参戦が決まった武尊)
4月26日の記者会見で、6.18K-1の追加カードが発表された。
新生K-1がさいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナに進出、会場規模をスケールアップさせる記念すべき大会に名乗りをあげたのは武尊。4.22代々木大会で相手の蹴りが金的にヒット、ダメージが心配されていたが、病院での検査の結果、ゴーサインが出た。
今回、武尊が対戦するのはロシアのブバイザ・パスハエフ。かつてK-1 MAXで活躍したアルトゥール・キシェンコの推薦で初来日を果たす選手だ。
「ロシアの選手はナチュラルな体の強さがある。自分もフィジカルで負けないようにしたい」と会見で語った武尊。しかしブバイザの映像はまだ見ていないという。というのも、対戦相手を「今日、知った」ため。
つまり対戦相手を知らない状態で試合のオファーを受けたことになるが、武尊はまったく意識していない。
「僕は対戦相手によって試合に出るか出ないかを決める性格ではないので」
武尊にとって今回、何よりも重要なのは新生K-1が初めてさいたまスーパーアリーナに進出する、その記念すべき大会に出るということ。「オレが出なきゃダメだろっていう気持ち」での参戦だという。
「トーナメントは盛り上がるし豪華なカードがある中で、自分が一番輝いて、その上で勝ちたい」と武尊。目標として掲げている「全試合KO勝利」有言実行の継続にも期待がかかる。
(ゲーオvs野杁は高度な技術戦にも期待)
また、この6.18K-1ではスーパー・ライト級タイトルマッチも決定。王者ゲーオ・ウィラサクレックに野杁正明が挑む。ゲーオは4.22代々木大会で山崎秀晃を下しており、タイトルマッチ連戦となるが「いつでも準備はできています」と万全の構え。
一方、以前から「僕がゲーオを倒す」と言ってきた野杁は念願のタイトル挑戦に「僕がベルトを獲るのはここしかない。格闘技人生すべてをかけます」と意気込む。昨年、トーナメントで対戦した際には敗れているが、そこで得た手応えもあり、新たに指導を受けているボクシングのトレーナーとも対策を練るという。
さらに西京春馬に続いて弟・佑馬も参戦、ライト級王座決定トーナメント準優勝の平本蓮がスーパー・ライト級に階級を上げて登場と、宮田充プロデューサーいわく「総力戦」で臨む6.18K-1。新生K-1初のさいたま進出は、豪華カードが並ぶことになった。
文・橋本宗洋