9日に投開票が行われた韓国の大統領選挙。元大統領朴槿恵氏の罷免に伴う大統領選とあって関心は高く、暫定投票率は期日前投票分も合わせると77.2%と、前回より1.4ポイント増え、最大野党「共に民主党」の文在寅(ムン・ジェイン)候補が得票率41%あまりを獲得、大統領に就任した。
 文氏は、朝鮮戦争で北朝鮮から避難した両親を持ち、学生時代、民主化運動に関わった容疑で逮捕されるものの、その後大統領となる廬武鉉氏と弁護士事務所を立ち上げ、人権派弁護士として活躍。のちに廬武鉉氏が大統領に就任すると、大統領秘書室長などを歴任。日本に対しては強硬派と目されている。