歌手・女優の増田有華が、麻雀プロへの憧れを語った。6月3日からシネマート新宿ほかで公開される映画「女流闘牌伝 aki -アキ-」で主人公アキ(岡本夏美)のライバル・ひまわり役を務めた増田は、都内で行われたインタビュー取材で、ファッションモデル兼麻雀プロがいると聞き「できるものなら私もやりたい」と希望した。一方、対局番組では、ファンから厳しいコメントも飛ぶと聞くと「メンタルやられちゃう…」とポツリ。主演の岡本とともに、麻雀談義を繰り広げた。
―映画には麻雀プロも出演していました。
岡本 (原案の)二階堂亜樹さんも出ていて、お話も少しさせていただきました。すごく芯の強い方。すごくやさしくて気さくな方で、笑顔もすごくかわいいんですけど、印象としてすごく強いものがあったので、役のイメージとしても使わせていただきました。他のプロの方もたくさん出ていて。めちゃくちゃ演技が、みなさんお上手でした。
増田 私はお会いできなかったんですよ。
岡本 亜樹さんの試合を見に行かせていただいたんですけど、結構想像どおりでした。キャラクターとして、すごく個性の強い方が多いイメージがあって。何かに特化している方は、すごく不思議な雰囲気を持っている方が多いので、すごく魅力を感じました。めちゃくちゃ美人な方もいます。
―最近ではファッション誌のモデルで麻雀プロになった方もいます。
増田 そんなの、絶対に人気出ちゃう。すごい! 清純派と麻雀、ギャップがいいですよね。できるものなら私もやりたいです。
岡本 増田さん、そんなにギャップないですよ(笑)
増田 うそー。ギャップあってほしいー! いやいや、清純そうに見えるでしょ。(笑う記者に向かって)あ、なんで笑ってるんですか!
―モデルでは宮城舞さんも麻雀好きで知られています。
岡本&増田 あー! ぽいぽい! ※それっぽいの意の繰り返し
―麻雀の対局番組で出演オファーが来たらどうしますか。
岡本 こてんぱんにやられちゃいますよね…。普通にトビますよ…。
増田 でもやってみたい!
岡本 今回の映画の空き時間、プロの方と一局やらせてもらったんですよ。でも、もう全然かなわなくて。ゲームなのに、プレッシャーがすごくて。
増田 プロの「圧」ってすごいよね。
岡本 私の知らないような会話で「何々で何々狙ってるんでしょ」みたいなことを言われました(笑)
増田 完全にもてあそばれてるじゃない(笑)
岡本 そう! 完全にもてあそばれていて。でもみなさん優しかったので、わざと私がアガれるようにしてくれて。「これ、今切ったら鳴けるよね?」って出してくれて、私が「あ、ポンッ!」とか言っちゃって。
増田 なんか、お腹いっぱいなライオンに囲まれたみたいな感じだね。食べてもいいけど?みたいな(笑)
岡本 そこでプロのすごさ、麻雀で生活している人たちのすごさを知ったので。対局番組に呼ばれたら、解説の方の隣にアシスタントでちょこっといます(笑)
増田 じゃあ、私もそこのポジションにいます(笑)
―対局番組では、打ち筋に対してのファンからのコメントなどで、精神的に疲れてしまう人も少なくないそうです。
増田 そうですよね。結果が出ますもんね。それって歌っていて「キー外れているよ、お前」って言われるのと一緒ですもんね。そんなのメンタルやられちゃう。無理だ…。
―映画を見るファンの方々にひとことお願いします。
岡本 今回の映画は麻雀好きな方には喜んでもらえると思います。映画としてヒューマンを描いているので、麻雀を知らない方にも(二階堂)亜樹さんの人間性とか、感情とかも見てもらいたいです。夢とか、やりたいこととか、そういうものに向かってがむしゃらに突っ走っている姿を見て伝わるものがあると思うので、それを感じてもらえればうれしいです。
増田 今まで麻雀という世界に触れたことがなくて、正直関わりにくいというか、立ち入りにくい場所というイメージがありました。でも、実際に麻雀をやりながらセリフを言って、麻雀にも詳しくなってみると、麻雀卓の上には人間の縮図があるような感じで、そこにそれぞれの人間像が出ると思います。私自身びっくりするぐらい麻雀に魅了されてしまって、ここまで時間を忘れて夢中になるのは10代のころにもなかったくらい。すごく楽しかったです。麻雀興味はあるけど、まだやったことないという人にも、この映画をぜひ見て挑戦してほしいです。
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