将棋の最年長棋士で“ひふみん”の愛称で親しまれている加藤一二三九段(77)が5月18日、文化財クラスの愛用駒を披露した。
この日、サイバーエージェントが運営する動画配信プラットフォーム「FRESH!」で自身のチャンネル「加藤一二三公式チャンネル」の初回の配信に出演すると、おもむろに愛用の駒を見せながら「これ、はっきり言って文化遺産です」とニッコリ。「これはかれこれ60年ぐらい使っている、宮松影水さんの駒です」と明かした。
これには聞き手を務めていた山口恵梨子女流二段も「みなさん!これ何百万もする駒です!」と、目を丸くした。「さすがに何百万もしないでしょう」という加藤九段に、山口女流二段が「先生、今価値が上がってるんですよ」と返すと、「本当に!?」とさらに笑顔になった。
ファンから寄せられた「視聴者プレゼントに」というコメントが紹介されると、加藤九段は一転「いやっ!これはっ!さすがに勇気がありません!!」と大慌てだった。
宮松影水は、将棋ファンが憧れる駒の名工の1人。1972年に死去したが、現在も作品は販売されており、作品によっては数百万の値がついている。
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