4月30日に行われた、全日本プロレスの春の祭典「2017 チャンピオン・カーニバル」で優勝決定戦に進んだ元3冠ヘビー級王者のジョー・ドーリング。石川修司のファイヤーサンダーで破れて優勝こそ逃したが、最後まで死力を尽くして悪性脳腫瘍による長期欠場からの完全復活を印象づけた。
 ジョーは、昨年2月に体調不良を訴えて入院。検査を受けた結果、脳腫瘍が見つかり摘出手術を受けて成功したが、その後の精密検査で悪性脳腫瘍の診断が下り、出場予定だった「2016 チャンピオン・カーニバル」を欠場した。その後、放射線治療などを行い、リハビリに励んだジョーは今年1月の全日本プロレス後楽園ホール大会で約1年5か月ぶりに奇跡のリング復帰を果たし、全く衰えやブランクを感じさせない暴れっぷりを見せた。