トッププロが集う麻雀リーグ「RTDリーグ」のWHITE DIVISION 35・36回戦が5月22日、AbemaTV麻雀チャンネルで放送され、瀬戸熊直樹(日本プロ麻雀連盟)と藤田晋(サイバーエージェント代表取締役社長)がそれぞれトップを取った。瀬戸熊は前回、マイナス域に転落していたが、再びプラス域に復帰。藤田は33、34回戦に続き自身3連勝で合計189.5ポイントを稼ぎ、4位に浮上した。
35回戦は、瀬戸熊、勝又健志(日本プロ麻雀連盟)、村上淳(最高位戦日本プロ麻雀協会)、内川幸太郎(日本プロ麻雀連盟)という門前派で腰の重いタイプが4人そろった対局に。勝又に先行を許した瀬戸熊だったが、南場に入り本領を発揮。南1局にリーチ・ツモ・ピンフ・ドラ2の8000点をアガると、続く南2局ではリーチ・ドラ3を勝又からアガり、勝負を決定づけた。「ポイントはまだ団子状態。自分より上にいる人にはトップを取らせないよう打ってくるんで、ますますトップは取りづらくなってくる」と、長期リーグ終盤のデッドヒートを予想していた。
36回戦では、勢いに乗る藤田の判断が冴え渡った。東4局、ピンフのみでテンパイしていたが、アタリ牌をスルー。親の小林剛(麻将連合)から仕掛け、石橋伸洋(最高位戦日本プロ麻雀協会)からリーチが入る中、タンヤオ・ピンフ・三色同順に育てあげ、鈴木たろう(日本プロ麻雀協会)から8000点を奪うことに成功した。対局後は「1000点で局を進めるのもしゃくじゃないですか」とニヤリ。対局前に宣言していた3連勝を達成し「マイナスポイントが大きく膨らんだところからトップを狙っても大振りになってしまうので、ここが勝負どころだと思っていた。戦略的にもベストな着地点だった」と納得した表情だった。【福山純生】
WHITE DIVISION 35・36回戦終了時点での順位、ポイントは以下のとおり。
1位 小林剛(麻将連合)+190.9 2位 勝又健志(日本プロ麻雀連盟)+93.3 3位 村上淳(最高位戦日本プロ麻雀協会)+78.6 4位 藤田晋(サイバーエージェント代表取締役社長)+43.5 5位 瀬戸熊直樹(日本プロ麻雀連盟)+6.0 6位 鈴木たろう(日本プロ麻雀協会)▲7.7 7位 内川幸太郎(日本プロ麻雀連盟)▲180.7 8位 石橋伸洋(最高位戦日本プロ麻雀協会)▲223.9
◆RTDリーグ サイバーエージェント代表取締役社長・藤田晋氏が立ち上げた長期リーグ戦。各団体のトッププロ14人と藤田氏が「BLACK DIVISION」「WHITE DIVISION」に分かれ(藤田氏は両組に参加)、1人半荘27回戦を行う。上位4人ずつがポイントを持ち越して、準決勝に進出。さらに勝ち抜いた4人がポイントをリセットして決勝で争う。
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